酪農

2010 12月 06日

口蹄疫

宮崎県での口蹄疫の終息宣言が出て4ヶ月あまり・・・
少しずつ復興に向けて明るい動きが見えてきたばかり。
しかしながらすぐ隣の韓国では、今年1月に口蹄疫が発生し6月に終息宣言がでたばかりだったが先月11月に再度発生。
またいつ火の粉が日本に降りかかってくるのでは・・・と思わずにはいられない。
先月購入した本をやっと読む事が出来た。
畜産市長の「口蹄疫」130日の闘い 
     宮崎県西都市長 橋田 和実 編著

この本は口蹄疫渦中の西都市長が自ら書いた本です。
橋田氏は地元西都市畜産農家の長男として生まれ 小さい頃から牛と接し、宮崎県家畜登録会勤務、宮崎県議員 JA西都理事などを経て平成17年西都市長に就任
県の人工授精師協会会長や家畜改良事業団理事なども務めることから、「畜産市長」の名で親しまれるほど畜産界には明るいひとである。
今年4月20日都農町で最初の口蹄疫発覚からその感染はもの凄い勢いで他の市町に広まり
西都市には一ヶ月後の5月21日感染農家が発覚。
西都市長自ら口蹄疫対策本部長として130日間の壮絶な闘いを生々しく伝えている一冊です。
消毒作業、ワクチン接種、殺処分・・・そして復興へと・・・農家、行政、地域住民、口蹄疫殺処分に関わる獣医や関係機関とあらとあらゆるやり取り・・・撃ちはだかる感情と対応・・・決してマスコミの報道には流れない影の流れ・・・
農家のやりきれない思い・・・などなど・・・
涙なくして読み切れません。

畜産市長と呼ばれるひとだからこそ 畜産農家の一軒一軒の顔と生活が浮かぶ・・・
農家も誰よりも市長を頼りにしているところが或る故に 苦渋の決断を下さなくてはならない現実。
今思えば29万頭という膨大な牛や豚が殺処分されてしまったけれど 感染を宮崎県内で封じ込めてくれたという事実は日本の畜産界から賞讃されるにふさわしい壮絶な努力の賜だった思わざるを得ない。
いつしか 口蹄疫が風化されることなく 今後の対策の糧として生かされることを願いたい。私たち畜産農家が明るく営農できるように・・・
畜産関係のみならず 一般消費者にも是非読んで理解して頂けたらと切に願います。
口蹄疫撲滅に献身的に尽力されたたくさんの関係者に深く深く感謝したい。

2010 12月 03日

要求宣言!

   私たちは畜主に要求します!

先日行われたセミナーの内容から・・・
「乳房炎予防には精神的な安心感も大切!」という観点から提示されたこの画像
思わず吹き出してしまわずにはいられない スバラシイ画像です。
いつも食われる弱い立場の牛達・・・
いくら乳房炎予防だといって 搾乳手順がどうのこうの、搾乳資材はあれだこれだ・・・
ミルキングシステムがどうだこうだ・・・と論じる前に・・・
牛にとって搾乳時の安心・安楽性をないがしろにしてはいけない。
射乳は非常にデリケートな生理であり、搾乳時の安楽性が搾乳効率を上げ、生産性をあげる要であることを搾乳者は理解しなくてはならないということです。
暴行や怒鳴り声はもってのほか! 声の調子でさえ牛は敏感に聞き分けているそうである。
あなたの行動・気持ちは牛に見透かされています。
もしかしたら 搾乳者が御機嫌の時は・・・バルクの牛乳・・・増えていたりするかもしれません。
今日から拳を上げず、高ぶるイライラに歯を食いしばり・・・引きつった笑顔で搾乳しなくてはならない搾乳者の努力が、牛の安楽性を保証するなにものでもないことを訴えている画像でしたね〜。 
 

2010 11月 28日

オープンリッジ

先日、永井さんが訪問して下さった時に指摘されたオープンリッジの改善に着手。
社長がこの畜舎のウィークポイントは何?という問いに、オープンリッジに施してある鳥よけのネットが換気を悪くしているということで、この改善なら改善費「ゼロ」ということで
私、フリーストールの屋根に登り 屋根のてっぺんの切り妻の部分約30〜40㎝空いているところに施してあるバードネットの撤去作業に取りかかった。
実際にこのバードネット・・・全く意味をなしていなかった。すすめが頭を突っ込んで中にするりと入り込んでいたので、「意味ねぇ〜」と以前から思っていた。
冬は冬でネットに雪が乗り空いていなければならないオープンリッジの役目が果たされていない事が多かった。

いや〜ん 凄く高い
見晴らし最高だけど・・・おしりがむずむずする。
道具は園芸用の剪定ばさみ、これでプラスチック製のネット(3㎝マス)をパチンパチンとひとマスづつ切っていく・・・
高い所での気が遠くなりそうなこの作業・・・・何時間かかるのか・・・と思いながらし始めると・・・あら、以外に早く1時間程で終了♪

空いたオープンリッジから下を見ると、普段見られない光景が・・・
ちょっと得した気分♪

これで換気が良くなり 牛の採食量も良くなり乳量アップに繋がるかな?
でないと・・・こんな恐怖を味わいながらの作業した甲斐がないっていうことよね・・・
牛さん 頼みます!
好結果 見せてね〜♪
これで とりあえず1つ改善完了!
さて 次は・・・・
しかし・・・なんで これするの私なわけ???

2010 11月 25日

定期調査

今日は東京から全酪連主任研究員 齋藤氏の強化哺育牛に関する定期調査のため今年2度目の訪問。俗にオホーツク檀家廻りと称し、数件の酪農家を定期・継続的に訪問し現場での発育状況、経産牛になってからの検定成績など細か〜に、厳し〜い目で見ていかれる。
齋藤氏が腕組み う〜ん・・・・と厳しい目で唸ると ヒヤッとドキッとする。
現状からの問題点と改善点と過去の事例を頭の中で瞬時に巡らせて アドバイスをしてくれる。

この画像はちょっと本題とはそれて音楽談義に走っている最中のもの
今回は・・・過去最低の状況を提示
齋藤氏・・・「オレを喜ばせてくれぇ〜〜〜」と絶叫させてしまった。 すまんこってす。
一応 訪問前には小さい声で・・・あの・・・成績が・・・落ちていて・・・と・・・
先制布告しておいてたのですが・・・ ちょっと 酷かったかな?
理由は数多くあれど、現状は現状、隠しようがない。あとは上がるだけです!
次回!いや・・・その次当たりには返り咲き!をめざします。こんなところで断言している自分がオソロシイ。
こんな事があるから、また新たに奮起できるんですね。
基本に戻って こころ改めて頑張るわ!

冬用カーフハッチの中に入って 直接仔牛体験をしてみる齋藤氏
ハッチの中の空気の状態、風の巻き込み状態などを感じ取ってみているらしい。
何故か嬉しそう〜♪ こういうノリが氏のイイところです!
そうそう フリーストール舎ではTMRの給餌する寸前で 給餌する場面に遭遇することとなり・・・・私も普段から感じていたのですが、、、
我が家の牛のエサの食べ方・・・齋藤氏曰く こんなお行儀が悪い食べ方見た事がないって!
何か TMRに問題がありそうです。
サイレージの裁断長なのか、ミキシングに問題あるのか・・・サイレージの品質に問題があるのか・・・ とにかく、みんなひっかき廻すように食べるのです。
これって 酷く選び食いしているという事実ですよね・・・・
問題は山積みのようです。
今回の訪問により問題点の認識をしっかり得る事が出来た点が良かった。
異常も常化してしまうと異常として捕らえられなくなっている自分がいるので、やはり第三者に指摘して貰える事は本当にありがたいことです。
齋藤氏をはじめスタッフの皆さんありがとうございました。
帰り際に記念撮影するの忘れていて・・・こんな写真しかなかったことを深くお詫び申し上げます。めげないで下さいね。
 

2010 11月 24日

酪農セミナー

今年も振興会恒例の酪農セミナーの季節となった。
毎年役員会で、どんな話がタイムリーなのか?その話題に詳しい人は誰なのか?そんな会議を繰り返して講師を決める。
 しかし、今年はちょっと違う。「夏に1時間程聞いた話を、もっと聞きたい」。
幸い振興会長も同じ思いを持っていた。
そして、JAあしょろ「永井照久氏」をお迎えした。
演題は「農場環境と乳質改善」


決して声高になることなく穏やかで、どんな人にも壁を作らない表情・・・・しかし、油断していると ”ずぼっ” と経絡秘孔を突かれてしまう。そうケンシロウの様な切れ者なのです。
・時間にルーズで準備の悪い会議から、素晴らしいアイデアが生まれるとは思えない。
・何でも取っておくことは、物を大切にする事とは限らない。
・散らかった処理室、埃だらけのバルククーラーに衛生的に優れた牛乳が入っているとは思えない。もし入っていても飲みたくない。
ジョークの効いた写真と例え話で、ズバズバ切られるのです。
上渚滑酪農の発展に少しでも寄与したい。という思いで活動している振興会ですが、今回に限っては「来た人だけが得をした」セミナーになりました。
酪農家にはまだまだやる事が有って、同時に未来がある。
酪農家が困っている時こそ、JAマンの腕の見せ所だ。
そう言われている様でした。
永井さん大変ありがとうございました。
若い酪農家の顔も多く嬉しかった〜。