酪農

2010 7月 25日

永遠の課題

今朝の新聞に「脂肪川柳」の大賞作品が紹介されている記事が目にとまった。
とあるジムが募集した川柳らしい。
「どうですか?」聞かれて出られない 試着室
ダイエットを必要としている女性なら、思わず 「わかる!わかる!」その状況!
とうなずいてしまう川柳です。
やめておけばいいのに・・・あえて希望的観測でちょっとちいちゃめのサイズを試着してみたくなるもの。 
試着してみて・・・あ”〜止めておけばよかった・・・とガッカリする自分
狭い試着室の中で一喜一憂するのです。
そこへ、店員が「いかがですか〜?」なーんて声かけられたら・・・ 
はたと現実に戻り、冷や汗。
ガッカリしている自分が居るのに、次は店員にどういい訳けしようかと
必死に考えている自分がそこにいるんだなぁ〜 笑
自分も2年前の冬から夕食に炭水化物を取らないというだけの単純なダイエット法で
実にゆっくりですが2年掛けて8kgのダイエットに成功!
いかに炭水化物の取りすぎだったかという事が証明されたようなものです。
なにもダイエットが必要なのは人間ばかりではないんです。
牛もブクブクに太ってしまうのがいるんですね〜

牛も太りすぎは大敵
我が家の様に群で飼っていると 1グループ同じエサがあたっているのですが、
単純に同じエサがあたっていると言う事は みんな同じ体型になってよさそうなものですが、そうはいかなくて 痩せている牛もいればオデブリンの牛もいるわけで
勿論、どちらも極端なのはいけない。
とかく 太りすぎの牛をダイエットさせるのには群から隔離して栄養管理をしなければならないのですが、我が家には隔離する場所がない。
従って オデブリンのまま分娩を迎えることになるわけで、こういう太った牛が分娩すると肝機能低下に陥り分娩後 激やせ、あらゆる周産期病に悩ませられ、ちぃーとも産乳出来ずに一乳期が終わってしまうことになりかねないのです。
適切なボディーコンディションを保つのは大変な事です。
ちなみに牛のボディースコアは5段階
スコア1(激やせ)〜スコア5(超肥満)まで
写真の牛はスコア5!
 
あなたはスコアいくら???
人の場合は痩せていても 隠れ肥満と言って体脂肪が高い人がいますから一概には言えませんがね。
太る・・・っていうことは 食生活が豊かな証拠です。幸せの証ですね 笑

2010 4月 20日

哺育育成の取材

全酪連の齋藤氏の定期巡回調査(年1〜2回もう今年で5年目ぐらい)に訪れました。
これに合わせてデイリージャパン社の取材記者も同行。
齋藤氏が訪問されるより一足早く取材記者が訪れ、事前に我が家で行っている哺育に対する聞き取り調査があり、20年に及ぶこれまでの哺育技術の経緯や苦労話、現在実践している「強化哺育」の現状や成果を話した。
齋藤氏と合流してからは 実際に哺育牛、育成牛、乾乳牛、搾乳牛まで現場での発育状況を見ながら、通常哺育と強化哺育の違いなど齋藤氏から記者へ説明と同時進行しながらの調査となった。
齋藤氏の記事に書けない様な発育表現に苦笑する記者、時折、我が社長との音楽談義にしばし脱線気味でなかなか思う様に進まず大変だったようでした(笑)
生き物相手の技術だけに 本当に毎日試行錯誤。いつも何でだろ〜?何でだろ〜?と悪戦苦闘続きなのが現実。強化哺育を行っているからと言って全てが上手く行く訳ではない。
毎回、来られててもいつも状態が良い訳でもない。
4月に訪問する事が多いので、冬期間の発育状況がもろに現れている時期なので冷や汗ものです(笑)
こうして毎年足を運ぶ巡回牧場は我が家の他に数軒、その牧場の状況も報告してくれるので 何よりも頑張らなくっちゃという心の励みになります。
たむら牧場・・・本当に色々な人に支えられて営農しているんだと感謝です。 
雨の降る寒い中 ありがとうございました。
記事はデイリージャパン7月号に記載されるそうですよ。

2010 3月 05日

未病

「未病」・・・病気ではないが、健康ともいえない中間の症状。
ちょっとしたしびれやだるさなどを感じる状態のことらしい。
「未病は病気に発展させてはいけない状態、健康に戻る好機である。」と述べられている。
仔牛の哺乳を担当している私としては、仔牛の「未病」を察知することは非常に重要。 
一日2回 一回3リットルのミルクをほ乳瓶で、離乳まで手やりにて給与している。ボトルフォルダーは使わない。
ミルク待ちの仔牛の状態・・・今か今かと待ち切れんっていう状態であって欲しい。寝て待っていられるのは・・・ちょっと・・・冷や汗が出る・・・
ミルクの飲みの勢い・・・一気に飲み干すのが良い、途中何度も休み休み飲むのはイケてない。勢いも前日と比べて弱く感じるときはヤバイ
喉からの雑音・・・誤嚥性肺炎?などを疑わなくては・・・キケン
カーフハッチの中に残されている糞の状態・・・色、堅さ、ニオイ等の毎日の変化は敏感になっていなければならない。
・・・などとあげればきりがない。
私が一番、未病だと感じるのはしっぽ!
健康な状態であればミルクを飲んでいる時に必ず 左右にしっぽを振りながら飲んでいます。尾根をあげて振っているときは最高♪
元気に飲んでいても今日はしっぽを振っていない(>_<)のを見ると  注意信号点滅です。仔牛の未病サインです。 何年 哺乳していても実に難しい作業です。毎日が試行錯誤。 仔牛ってどうしてこんなに繊細なんだろうって・・・つくづく思う。 だから やり甲斐があるって感じるのかも知れません。 社長曰く、私は慢性未病らしい。未病が持病?・・・意味わかりません! 未病・・・病気に発展させてはいけない! 肝に銘じて元気で行きましょう!

2010 2月 21日

楽しい時間 その2

「楽しい時間」という話題が取り上げられているので、ワタクシも尻馬に乗らせて頂きます。
いきなり話は逸れますが、家の仔牛よく逃げます。
カナダ実習時に何度も”You check trouble before!”と叱られたワタクシとしては管理者に問題があると思うのですが、本人が非を認めないので「逃走遺伝子」を持った仔牛が多いのかも知れません。
その晴れやかに場内を駆け回っている仔牛を見つけるのは大抵の場合自分。追いかけたり、先回りしたり、障害物を並べたり色んな策も一人では上手く行かないのです。
「オッサン、走るの遅いなーー!ベーだ!」と言わんばかり。
・・・・とそこへ登場するふく社長。「は〜い、おいでおいで」なんて呼ぶと、
「あっママーっ!知らないオジサンが寄ってくるのぉ」みたいにすいすいついて歩くのです。  我が儘に育てられた悪ガキか!?二重人格め!
「三つ子の魂百まで」と言いますが、これは牛にも使えます(キッパリ)。
搾乳と除糞作業を2人で同時開始をし、除糞が終了したら搾乳に参加するのが自分の作業パターンです。
哺乳期を共に過ごしたふく社長には、親牛になっても特別の信頼感が有るのでしょう。つまり、自分に対してそんな信頼感ゼロ。
厳寒のこの時季は、パーラーと待機室の境に幅20cmほどのビニールカーテンを並べてパーラー内の保温をしています。次の搾乳を待っている牛は、暖簾(のれん)に顔だけ突っ込む状態になっています。そこへワタクシが登場すると、覗いてた牛は、
「ゲッ」 と言う声と共に後ずさりを始めます。
キャッシー 「わーオヤヂ来たわ。スザンナあんた先に入りなさいよ」
スザンナ  「なな何言ってんのよ、嫌よ。ねえさんお先にどうぞ。」
シルビア  「行きなさいよ!オヤヂは若い子好きなんだから」
ジェニファー「嫌よ!オヤヂはホルスタインって言う店の若い子
      が好きなだけで、若いホルスタインが好きな訳じゃなのよ、
      品種が違うのよ。品種が!」
キャッシー 「じゃぁ あんた行きなさいよナオミ」
ナオミ   「あたしっすかー?今モバゲーで忙しいから無理すねぇ〜」
      (コギャル口調)
オヤヂ   「お前らそんな事ばっか言ってるなら、もう牛辞めちゃえ!」
キャッシー 「んな事言ったって、2色の4本足を望んで生まれて
      きたんじゃないし!分かったわよ、行くわよエロオヤヂ」 
結論
この環境の中で、楽しい時間を見つけるのはかなり難しい。
その人に楽しい事は、自分に楽しいとは限らない。
ラクノウバンザイ!

2010 2月 18日

楽しい時間

ここ紋別も流氷が接岸し さぶ〜い毎日が続いています。日中の最高気温がマイナス10℃ってこともある。最高気温がですよ!気持ちが萎えますね〜。
酪農作業における楽しい時間ってありますか?趣味の時間ではなく、酪農作業をする時間に限ってです。とっさに毎日この時間・作業の何が楽しい!と即答できますか?
あら?なんだろう???って考え込んでしまいませんか?
毎日欠かさず繰り返されるエサやり、掃除、搾乳・・・etc・・・
最初は楽しいとか面白いとか思う時があれど・・・そのうち 毎日のやっつけ仕事になったり・・・惰性だったり・・・渋々だったり・・・ 嫌〜になったり・・・ 365日同じ事の繰り返し・・・流石にマンネリ、毎日楽しいなんて意識しなくなってしまう。 人間だから仕方がない。
でも、時々 楽しい!と意識する必要があるらしい。
かな〜り昔、とある熟年の酪農家のおじさんと夕方、牛舎で雑談をしていたときの話。
「さ〜てと、金儲けの時間だ!帰って搾乳するか! 
搾乳の時間が1日の中で一番楽しく面白い時間だ!
この搾乳時間を楽しまなくて、酪農の何が面白いんだ?」って
笑って帰って行ったのがとても印象的だった。
確かに! 牛は勝手に沢山の牛乳を出す訳ではない。畜主がどのようにエサをやり、環境を整え、健康に飼育したかの結果が搾乳作業によって乳量に現れてくるのだから、
言わば成績表?貯金通帳の残高?(笑)だったりする訳なんですね。
ワクワクする時間なはずです。
なるほどね〜♪
ガチャガチャ 慌てて搾乳後のお楽しみのために搾乳するのではなく、ゆったりと牛の状態を観察しつつ おだやか〜な気持ちで悠然と搾乳したいものですね。
時々 搾乳ばかりではなく、酪農時間・作業の随所に「楽しい時間」を意識してみましょうか!
きっと 牛がほほえむかも。