酪農

2010 9月 22日

収穫作業

昨日午後より我が家のデントコーンの収穫開始。
例年より1週間以上早い。
現在食べさせてる最中のグラスとコーンの2本のバンカーを空けなくてはこれから収穫するデントーコンを入れるバンカーが無い。
まだ1週間から10日分はある2本のバンカーのサイレージを泣く泣く廃棄して
掃除、床洗いして詰め始めたデントコーン。

例年より収穫が早いものの、実の熟期の適期は既に通り過ぎカチカチ。
すす紋病もかなり広範囲に広がり 真っ白に枯れ上がり・・・なんとも哀れなものです。
見た目に既にマズそう・・・ 出来上がりの期待も出来ないなぁ。
それでも24hrある面積もわずか1日半で終わってしまいそうです。
一昔前まで、個人でやっていた頃は一日に1hr収穫出来れば良い方だったのに。
驚く程の作業効率ですが、収穫費用も莫大です(汗)
私はバンカーの準備と詰め終わった後のシート掛け、タイヤのせをすればいいだけなので、
収穫最中は平常牛舎作業のみなので 忙しい最中だっていうのに日記まで更新できちゃう。
ありがたいことですね。
今年の収穫作業もこれで終わりです。一年あっーっという間。
冬が来るね〜

2010 9月 14日

双子

今年になって既に6組の双子が生まれている。
うち♀♀はたったの1組
後は♂♂だったり♂♀だったりする。
この双子の出生で問題になるのが♂♀の場合
この場合の♀はフリーマーチンとされ繁殖に向かないため肉牛として肥育される道をたどります。
フリーマーチンとは♂♀の多胎において♀が生殖器の分化に異常を来し、不妊になる個体を言うのですが、その確率は90%以上ともされる。
外部生殖器は正常の様に見えても、雌雄両性の内部生殖器を持っている場合があるそうだ。
普通、♂♀の双子の場合、本当にその♀がフリーマーチンかどうか検査されることなく、♂同様に肉牛として飼育されます。
しかし、♀の場合は♂に比べものにならないぐらい低価で引き取られことになる。
フリーマーチンかどうか検査する方法もあるそうです。
時間とお金がかかります。我が牧場では一度も検査に出した事はなく、♂仔牛同様に生後1〜2週間で♂のオマケ?としての値段で出荷しています。
先日生まれた極似の♂♀の双子ちゃん
こんなによく似ている双子もめずらしい。

♀♀だったらどんなに可愛い双子だったか・・・とても残念。育てたかったぁ〜
フリーマーチンと判断されても 妊娠したという事例もあるらしい・・・
本当はどうなんだろ?
一か八か検査せずに育ててみる? 
そんな・・・経費を掛けている場合じゃないのが現実だね。
牛の双子の場合は97%以上が二卵性だと聞いた事がある。一卵性ならフリーマーチンの可能性は仕方がないにしろ、二卵性なら大丈夫なんじゃないかと素人考えが頭をよぎります。
どっちにしてもこれから産乳する母牛にとっては大きなリスクをもつ双子の出産。
双子は生まれない方がいいな。

2010 9月 10日

収穫前調査

飼料用トウモロコシ、通称デントコーンの収穫前調査を行いました。その様子を紹介しましょう。
先ず、草丈(穂の付け根までの長さ)、次に着雌穂高(地面から何㎝の所に実が着いているか)。
今年は、播種してから低温が続いて、急激な気温上昇により8月上旬にさっさと穂が出て「結実モード」に突入でした。普通はそこからあまり伸びないのに、余りの高温に後押しされどんどん背が高くなったのでした。
畑全体を見渡すと「豊作」感が有りますが、調べてみると「平年並み」でした。
草丈平均250㎝、着雌穂高平均84㎝。丈が高い割に重さは軽く、1本平均600g。


実もきっちり入っている所をみると、受粉時期に目立ったトラブル(長雨とか低温など)は無かった事が確認できます。

今年の新兵器(らしい)「スーパー茎汁絞り器」で、地面から少し上の部分からサンプル汁を取り出す。

糖の含量を調べる。良いサイレージを作るには、たくさんの糖分が必要です。

硝酸態窒素(余分な窒素)を計測する。あまりに多いとサイレージの味も落ち、牛の健康にも影響する。

実をこんな風に切ってみると、少しずつ白くデンプン化してるのが分かる。現在「黄熟初期〜中期」。収穫適期まであと10〜15日でしょうか。

調査の最中に、田村牧場公認野菜泥棒さん登場。
「なにやってんの?」
「デントコーンの調査」
「なに調べるの?」
「長さとか栄養状態とか調べて、堆肥は多くなかったか?発育は順調か?今現在の状態から予測するとこんなサイレージになるんじゃないか?発酵を上手く行かせるためにこんな調整をしたら良いんじゃないか?とかを検討してる」
「へ〜〜!!堆肥余ったからその辺(畑)にドバーーっと撒いて、種植えれば勝手に大きくなって、それをガーーっと収穫してるんだと思ってた。そんなことしてるの!?」
予想以上に感心されちゃいました。
知ってもらえた嬉しさ半分、いい加減な仕事だと思われていた淋しさ半分の複雑な気持ちでした(笑)
ともあれ、今月いっぱい台風が来ない事を切に祈るばかりです。

2010 9月 08日

今どきのトレンド

今 食品業界では消費期限に関わらない長持ちと言うキーワードが新トレンドとされ、CMでもかなり強調されている食品がある。
消費期限に関わらない長持ち食品とはいったい何か?
例えば・・・味が長持ちするガムだったり、ビールの泡が長持ちするものだったり、
美味しさの長持ちをうたう油だったり・・・と
そう言えば・・・そんな主旨のCMがありますね。
こんな 食品業界の新トレンド ”長持ち食品”と逆行しているのが
牛乳の広告。
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くさりやすいのが、自慢です。
炭酸飲料。
お茶。
コーヒー。
フルーツジュース。
スポーツドリンク。
世の中に飲み物はいろいろありますが、
缶やペットボトルなら
賞味期限は数ヶ月から数年ほど。
常温で持ち歩けて、大変便利です。
それにくらべて牛乳は、8日〜10日間ほど。
冷蔵庫に入れて、フレッシュなうちに
飲んで頂かなくてはいけません。
なぜかというと
栄養があって、無添加で、
できるだけ自然のままで届く飲み物だから。
くさりやすいって、スバラシイですよね。

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ふふふっ っと笑えました。
牛乳に関しては消費期限に関わらない”長持ち”はちょっとあり得ませんが
消費期限が短く、腐りやすいことを全面に持ってきた広告に驚きました。
最期に 「くさりやすいって、スバラシイ」とまで表現され・・・
確かに 腐りにくくて長持ちする食品は使い勝手が良くて、ある意味安心だったりします。でもそれらの食品は多かれ少なかれ保存料や加工がされているものだったりする。
自然のままに近い程 時間と共に腐敗していくのは避けられません。
人は何でも安心安全の中にどっぷりと浸かっていると、すべてのことに危機感を感じなくなってきてしまいます。 
いつも自分の目や口や舌で確かめて 美味しいものを美味しいうちに頂くという感覚と、自然のものは腐るのが当たり前という感覚もしっかり身につけておきたいものですよね。

2010 9月 07日

夏バテ

日中はまだ気温が高いものの やっと秋の空気を感じるこの頃
でもまだ本州は猛暑日の記録更新の連日だとか・・・
本州の搾乳牛たちのことを想像すると とても可愛そう過ぎます。
オホーツクも本当に暑い8月でした
たむら牧場、今年一番の分娩集中月が8月にあたり・・・
15頭分娩 うち2頭が双子
熱中症は人も今年は俄然多かったようですが 牛もこの例に漏れない
分娩前・・・それでなくても食欲が減退気味になるのに
この暑さが追い打ちをかける(乾乳舎には扇風機がない)
へろへろな状態でとりあえず分娩
こんな状態で分娩後 元気でいられる訳もなく・・・
後産停滞・子宮炎・ケトージス・第四位変位・乳房炎・・・・
とさまざまな体調不良を起こす牛 続発
毎日 数頭 点滴・・・

症状の酷い牛は皮下気腫を伴う牛も
皮下気腫というのは身体の何処かに炎症が起きていて、そこにガスが発生しそのガスが
体表の皮下に上がってくるため、特に背中から肩の辺りを触ると、まるでプチプチと炭酸がはじけるかのような感触があるんです。
今 国内で多剤耐性菌の感染が発見され問題になっています。
国内で認可されているどんな抗生剤も効かないという。
我が家の体調不良の牛達も 多剤耐性菌なのか???
いくら抗生剤を変えても、これ以上強い抗生剤はないというのまで使ってみたけれど、一行に熱の下がらない牛が数頭いて
とうとう投薬を中止して様子を見ることに・・・
投薬を中止したら 症状が悪化して廃用になってしまうかもと思いきや・・・
あら、結構 頑張って搾乳しています。
決して体調が順調に良くなっているワケじゃないけれど・・・
悪くもならず 乳量はしょぼしょぼだけど まま、元気!
このまま これから涼しくなってこれば 少しは良くなるかもしれないと
期待をしながら搾ってます。
8月分娩ピーク これからバルクの牛乳が日ごとに増えて 笑みがこぼれるはずでしたが・・・反対に減っていく一方・・・
今年も今月を含めて3ヶ月が勝負! 勝負になりません っていうか 不戦敗?
こんな暑い夏 想定外でしたね。
8月に分娩が多い結果を招く事態、問題でした。
でも昨年秋・・・発情が来れば人工授精したくなりますよね・・・
わざわざ その時期をずらす程・・・繁殖に余裕がないのも事実だったし・・・
早期自然治癒を望むのみ!