酪農

2019 12月 25日

サンタがやって来た♪

クリスマスの朝
どこの家でも、子供たちにサンタからのプレゼントが届いたでしょうか?
早朝から歓声が聞こえるようですね。

 

牧場にもサンタがやって来た!


驚いた!サンタは何と!タイヤショベルでやって来た!ビックリ!!!

 

そして、いきなりバンカーサイロでビニールをはがし、餌を作り始めた。
転んで見せるところなんて、かなかなのパフォーマンス♪

素晴らしい♪こんなプレゼントってある???

そして給餌までこなしてくれる♪

 

サンタは仔牛達にも大人気♪ 仔牛もサンタが来てくれることはとっても嬉しいことなんですね!初めて知りました。

 

こんなサンタ!我が家にも来てほしかったぁ~

 

実はこのサンタ、近くの牧場の場長さんなのです。
クリスマスの今日、自らサンタに扮して仕事をするなんて、なんて素晴らしい発想なんでしょう。
こんな遊びこころのある場長さん、ステキ過ぎますね。
何だかとてもほっこりしました。

この牧場の牛たち、本当に幸せです。きっと将来、バリバリ働く牛になること間違いなしですね!!!

 

MERRY CHRISTMAS!!!

 

 

 

 

2019 12月 17日

酪農初心者セミナー


昨日の齋藤さんの訪問から本日は、酪農初心者向けのセミナーの講師を引き続きお願いしてあり、
初心者酪農従事者はもとより、酪農ヘルパー、農協職員、普及センターなど20数名集まった。
我が家の息子夫婦ももちろん参加。

「そもそも牛ってなんだろう?」をテーマに、そもそも牛とはどういう生き物なのか?どうやって牛乳が生産されるのか?仔牛とはどういう生き物なのか?などなど、基礎知識をお話して頂いた。


講師の齋藤さんはかなり酪農の知識にはマニアックな方。初心者向けとあってちょっと?かなり?戸惑い気味。
酪農初心者にとっては、まず専門用語が通用しない。TMRってなに?低カル、アシドーシスって何? 乾物摂取量って?蹄って、肋ってどこ?てな感じです。
初心者にとっても、講師にとっても短い時間での言葉の説明、理解も大変なところ。

昼食を含め4時間の講習会
我が家の息子のお嫁ちゃんも今まで何気なく見ていた牛の行動の奥深さを知ったようで、これから牛を観察するうえで見る目が変わってくることでしょう。
大いに齋藤さんの講習会は、いいきっかけを作ってくれたと思います。
ありがとうございました。

 

 

2019 12月 16日

恒例の訪問

もう何度目の訪問でしょうか?
かれこれ15年近く、ほぼ毎年11~12月に訪問される全酪連の齋藤さん。
この訪問を受けないとたむら牧場に年越しは出来ないことになっているようです(笑)


定年されてすでに3年?現在は顧問としてご活躍中。未だに衰える感は全くありません。
いつか、齋藤さんを牛の成績でギャフンと言わせたいと思い続けているしゃちょーでしたが、なかなかその思いも実らず、いつも齋藤さんにため息ばかりをつかせて来ていた。でも、今年はちょっと違う!

やっと、乳検成績表を見た齋藤さんの口からやっと「ほぉ~♪」という言葉がこぼれた。
ちょっと心の中でガッツポーズ(笑)
これも我が家のコンサル獣医師のお陰なんです。繁殖とエサ設計をお願いしてからは、右肩上がり。
コンサルの先生曰く、こんな悪い粗飼料の中、ある意味奇跡としか言いようがないとも言われ続けている。
本当にこれで粗飼料のサイレージがもう少し良かったら、餌のコストは下がり牛の繁殖も向上すること間違いなしです。
ともあれ、これから開封する今年のサイレージは、例年よりはマシなサイレージになっているはず(ただ、量がない)なので、少し期待できるかもと、捕らぬ狸の皮算用的な希望を持っています。

 
たむら牧場としての経営は後1年。来年はラストスパートの年。
最高のフィニッシュで締めくくれればと思う。

 
これも恒例、齋藤さん訪問時の謎の締めくくり!
なんて、似合わない人たちなんでしょ(笑)

お疲れ様でした。

2019 12月 15日

下牧


今年最後の若牛の下牧だった。
十勝の預託牧場から4時間の道のりを今回は6頭が下牧して来た。
立派な家畜車に乗っておよそ1年ぶりの帰宅。

生後6か月から預け分娩およそ2か月前に帰ってきます。


十勝の預託牧場に預けるようになってすでに16年。お陰で初産分娩事故も激減し後継牛としてちゃんと残って働いてくれるようになった。
何ったって、手間がないだけに、自分で育成の繁殖を見なくていいのが一番有難い。
現在初産成績も9800kg、補正乳量だと13000kgと我が牧場にとっては優秀な初産牛になっています。

今月から初妊牛の分娩も多くって、全体の搾乳頭数がこれから増える一方。今まで長い秋休みだったので楽しみ。
今年は春に床の溝切工事を施工してもらって、滑って転んで廃用になる牛は一頭も出なかった。
しかし、その他の理由で廃用にする牛は相変わらず多くて、全体的には前年比プラスマイナスゼロという感じに終わりそうです。

廃用になったリストを見ると、牛の生涯寿命の短さに驚く。私なんてもう57年も生きているのにね~申し訳けないわ。
牧場に10年いる牛なんて氷山の一角程度。平均5~6歳で除籍になっているいるのが現実。
もう一年生涯寿命が延びると牛も増えるのにって思う。20年以上も前に作られた牛舎と牛のサイズがもうすでに合っていない?
牛飼いとしての力量も限界?と理由はたくさんあれど、牛飼いはまだまだ続くので、試行錯誤もこの先もずーっと続けて行かなくてはなりません。
牛人共に幸せな方向へ。

2019 11月 25日

乳房炎防除対策研究会

今年最後とも言われるような暖かい日となった22日、札幌で開催された北海道乳質改善協議会が主催する「乳房炎防除対策研究会」に参加してきた。
早朝5時少し過ぎ、JAの公用車に乗せてもらい会場に向う。
仔牛はいつもより1時間以上も早くにミルクを給与し、育成牛もまだまったりと寝ている時間を起こして、餌給与を済ませ、自分の身支度して5時。
まだまだ外は真っ暗。

会場になったホテルニューオータニには全道から酪農家、関係機関300名を超える参加者でいっぱいだった。

講演は大きく2テーマ
「栄養管理から考える乳房炎防除」、「初産牛を乳房炎から守る」が用意されていた。

午前中は栄養管理から考える乳房炎防除というテーマから2発表

十勝農協連・古川研治氏による「乳検情報から考える飼養管理と乳房炎の関連性」と題しての発表があり、乳検成績速報の中に「BHB」という数値の欄がある。
このBHBは乳汁中のケトン体濃度の数値で、この数値が0.13以上だと潜在性ケトーシスと判断され、更に乳房炎スコア5以上の割合が高い傾向にあるという。
そもそもケトーシスは分娩前後のエネルギー不足により発症する。ケトーシスを予防することが最大の乳房炎防除と産乳成績を高めると説明されていた。
改めて、我が家の乳検データーを見直したところ、BHB数値は全頭0.13以下だったけれど、体細胞の高い牛は結構存在していた。
という事は、我が家の乳房炎対策は栄養面ではなく、環境要因による対策を重視しなくてはならないということになる。

続いて、酪農学園准教授・大塚浩通氏による「環境性乳房炎における免疫と栄養管理の関連性」について。
生乳生産現場において、乳房炎治療による薬代や廃棄乳のロスによる産乳量の減少は、経費増と収入減とダブルで経営を悪化させる大きな要因ですが、なかなか根絶が難しい疾病ともいえる。大塚氏は牛の栄養管理をしっかりしたうえで、免疫力で乳房炎の防除に努めることは重要だと話された。
この免疫力を最大に引き出すためには、やはり栄養管理が重要で、エネルギー不足では必然と免疫細胞が乳房炎菌と戦うことが出来ずに、発症に至ってしまう。そのためにもケトーシスや低カルシウム血症には注意する必要があると。特に乳汁中のリノレン酸が増えるような餌では、肝心な免疫力を低下させてしまう要因になってしまうとのこと。

午後からは「初産牛を乳房炎から守る」をテーマにして3発表

JAひがし宗谷の「ふぁーむ未来」牧場の「初産牛が乳量・乳質・経営を左右する」と題して事例発表
この牧場の最大の特徴は未経産牛の分娩3~4カ月前に泌乳期30kgメニューの餌を飽食させている点
このことによって、分娩前の体調も良くなり、分娩後の泌乳ピークが5kgもアップしたという。
よって、初産牛群が牧場の産乳量の底上げとなり、まさに初産牛が牧場を支えている大黒柱ともいえるかもしれない。
もちろん、体調がベストなら乳房炎も極めて少なくなり、乳房炎は全体の1%というから素晴らしい。
また、興味深かったのは、飼槽に固形糖蜜を置くこで、その減り具合で餌の充足率をモニターし、エサ設計を調整するそうです。

北海道酪農検定協会から山口論氏・前田アグリマネジ事務所から前田博行氏による「初産牛の乳房炎と生産寿命との関連性」と題して
初産牛の分娩後100日以内に乳房炎にかかると、掛からない牛に比べると除籍、淘汰率がおよそ1.5倍も高まるという事実。
また、初産後リニアスコア5以上を記録すると必然と生涯産乳量も減り、牧場から除籍される滞在日数も短くなる傾向があるとのこと。
これは、現場にいると必死と感じる事実です。乳房炎を繰り返し、治療しても体細胞が高い牛は真っ先に淘汰対象になる。治療費がかさみ、廃棄乳ばかりで全く乳代が稼げない牛、ただ飯食い牛は真っ先に淘汰!!!(笑) 笑いごとではないのですが。。。。

最後に「初産分娩牛における乳房炎の発生メカニズム」と題して、帯広畜産大学准教授 草場信之氏からのお話。


衝撃的な事実を話された。以外にも初産分娩前にすでに思った以上におもにCNSに感染しているということ。
けれど、CNSは他の乳房炎菌に感染した場合にくらべ、産乳量には影響は見られないそう。しかし、SAや環境性の連鎖球菌による乳房炎は大きな損失が見られるとういう。そして、感染力が非常に強いマイコプラズマ乳房炎は特に注意すべきで、導入牛はもちろんのこと、自家育成をしている育成牛が過去に呼吸器病の発症がある場合には、初産分娩後にマイコ乳房炎を多発する可能性が大きいとのこと。まさにドキッです。
よって、初産分娩後は導入牛・自家生産牛問わず全頭マイコプラズマ検査が必要とのこと。

 

今回の研究会においては、すべての原点は栄養管理が原点であり、環境改善・ストレス軽減の配慮を加えてはじめて乳房炎対策が成り立つということだったように思う。酪農はすべてにおいて、牧場の総合力が問われるということです。何かひとつだけ改善しても結果は出にくくいということですね。
どれだけ、幅広く目配り気配り思いやりに実行力が付いていくかで、乳量・乳質・経営に直結していくということです。

酪農ってホント、考えることやること多すぎ!

考えただけでも疲れちゃいます。

でも、そこが、また、酪農の醍醐味ともいえる面白いところでもある かも。