2011 11月 30日

パーラーの防寒対策

いよいよ冬本番。寒くなり、空気が冷たい。
顔も手も足も・・・年々寒さが身にしみる歳となり、外や雪の中をはしゃぎ廻りたい気分にはどうやってもなれない。猫が暖かいところを必死に探して丸くなる気分がよく分かる。
こんなにも寒くなってもヤギ達は毎日恒例の午後の自由時間が欲しくて山羊小屋の中から必死に「出せぇ〜出せぇ〜」とばかりに鳴き・・・・
外に出してあげても たいして食べる物もなく、夏の間 目もくれなかった芝草を必死に食べて歩き満足している。
朝夕の搾乳しているパーラー内も寒い。
我が家のパーラーは牛の待機室との間の壁が全面上に上がるようになっていて、夏はとても涼しく快適なんだけれど、冬は些か寒すぎて、水が凍ってしまうほど。
そこで、スーパーのバックヤードと店内の出入り口の境目に掛かっているビニールののれんの様なカーテンを下げています。牛はそれを鼻先でひょいとかわして入ってくる。
牛にとってはある日突然、そのカーテンが掛かり、待機室からパーラー内が見えなくなる訳で、毎年カーテンを掛けた初日は躊躇して入って来ないのでは・・・と思うのですが、カーテンを経験している牛達は全く問題なく入って来る。意外にも知らない初産牛たちもその流れの勢いで入って来る事も多く 目立ってトラブルがない。
 
真剣な寒さが来るまではこれでしばらく寒さを凌ぐことができる。
それでも耐えられなくなると パーラー内にジェットヒーターを焚き暖を取っている。
コレを焚く様になるとパーラー内は反対に常夏状態。
もうちょっと 中間的な暖房があれば良いんですけど。
でも寒いより暖かいにこしたことはありませんからね。
冬の間、一番快適作業は「搾乳」! もう、暖かい場所での作業ですから最高にイイ!
出来る事ならずーっと搾乳していたいと思う程。
反対に屋外のカーフハッチの哺乳作業が一番地獄・・・
毎日 天国と地獄を行ったり来たり・・・ホント 大変。

2011 11月 25日

コストを考える

我が地域で酪農セミナーが開かれた。
講師は「きくち酪農コンサルティング」 菊地 実 氏
講演テーマは「コストを考える」

菊地氏の切り口はいつも思いも寄らぬところから入り、展開する。
これが実に巧で面白く納得できる講義の進め方をされる。
もうじき一年の締めくくりの時期を迎える
この一年経営はどうだったのか 儲かったのか、赤字になるのか・・・
同じ乳価でどうしてこんなにも経営に差を生むのか?
そこに潜む「コスト」のからくりについて詳しく述べられた。
昨年の結果からコストがあーだこーだったと考えても、既に終わってしまったこと。
来年に向けてのまず見積もりを考える事からスタートすべきとのこと。
来年のコストを考えるための見積もり?とはどういうことか。
*来年無事生産できる牛の頭数の把握
*来年の目標出荷乳量
この2つから、なんと牛一頭の乾物摂取量が求められ、一年に必要な粗飼料や濃厚飼料の量や金額が計算されるらしい。 
牛のエサ代は経営費の中でもかなりのウエイトを占めるからである。
「ドネベックの樽」・・・農場になにが一番コストがかかっているのか?
何が一番その農場に不足しているかにまず焦点を当てる事が大切とのこと。
とにかく 牛を死なせない事!(死んだも同然の様な牛は含めない)健康な牛の生存こそ経営安定の一歩だと強調されていた。
牛が死ぬ事に慣れてはいけないとも・・・
最後にポール・ラッシュの「最善を尽くせ、そして、一流であれ」という言葉で締め括られた。
様々なコスト計算はあるけれど 投資は結果が出るまで投資して、ガバッと回収すれば間違いない。途中で諦めるから経営が滞るんだと簡単に言うけれど・・・ムズカシイですよね・・・
それでも 新しいコストに対する着眼点が理解できる貴重な話が聞けて良かった。
最善を尽くし頑張りたい!

2011 11月 24日

彼女出現

ムコドノに新しい恋人?が来ました。
照れますね(笑)

ご近所で飼われている ほぼムコドノと同じお年頃のちょっと品種の変わった可愛い山羊の
「チビ」ちゃん。
飼い主さんが一時的にムコドノにお嫁入りさせて欲しいとのことで一週間ほど預かる事に。
半月ほど前に完成した山羊小屋。 あらっ、ちょっと立派すぎ?と言うほどの御殿。
普通なら、ここで離乳上がりの仔牛なら4頭ほどは飼育できるでしょ!という広さ。
ちゃんとメイが子育てしている間はムコドノとは別々に暮らせる様にと作った。

この一週間 メイにはちょっと遠慮してもらい乾乳牛舎でひとり過ごしてもらう事に。
ムコドノ・・・可愛い彼女出現に、俄然 張り切ってます(笑)
来春 可愛い子ヤギが生まれる事を期待して。
どんなハーフが生まれるのか楽しみです。
肝心なメイは妊娠しているんでしょうか? よく分かりませんが多分大丈夫?

2011 11月 23日

秋の集中研修 ファイナル

11月18日から3泊4日の毎年恒例、ウィリアムマイナー農業研究所主催の秋の集中研修が帯広で開催され出席してきた。
今年はいつもの年と違って、今回を最後に代表の伊藤紘一氏が事務所を閉鎖することになり、最後の集中研修となった。
最後のセミナーに招聘されたのが、カナダのブリディッシュコロンビア大学教授ニーナさん。動物行動学、栄養学、動物福祉などついて論じられた。

彼女の講義を聴くのは今回で4年ぶり2回目、私が前回、小さな牛のぬいぐるみをプレゼントしたことを覚えてくれていて感激だった。
彼女はとても明るく元気! 講義の歯切れもよく、英語なんてさっぱりわからないけれどその声のトーンでも充分楽しかったぁ。
このニーナさんの通訳をされたのが伊藤氏。伊藤氏の通訳がこれまた正反対で眠気を誘う誘う・・・そんなギャップの中でも私は彼女の行動学や動物福祉についての講義はとても興味深い分野なので随分と参考になった。
もうひとりの講師は、ウォルト氏、アメリカオレゴン州でジャージー牛を24.000頭も飼育している農場のマネージャーである。獣医師でもあり栄養コンサルティングなどその豊富な経験を活かし農場マネージャーとしての立場から広い分野においてのマネジメントを論じてくれた。この時の通訳が全酪連の齋藤氏。

実はウォルト氏には我が家の息子がお世話になったことがある。
伊藤氏が企画した海外子供ツアーに参加させたことがあり、この一行がウォルト氏のところへ行った時に息子達におもてなしをしてくれたんです。やっと今回お礼を伝える事が出来て嬉しかった。とても強面です。彼の下で働いているスタッフはきっと言うことを聴かずにはいられないかもしれません。 でもね、お寿司が大好きで、かなりのネタを制服したと豪語してますが、納豆だけはちょっとムリらしいです。それでも今回、納豆巻きに挑戦していましたが、その食べている表情は無表情でしたね(笑)

全国2カ所で開催され ここ帯広会場には酪農家、獣医、普及員、学生、飼料会社など60名程が参加。会場は時折はさまれるジョークなどに終始和やかな雰囲気。
沢山の差し入れが会場の隅に置かれ、休憩時間にはコーヒーやおやつを食べながら頭の休憩。

2日目の夜、参加者全員でのパーティ
伊藤氏の最後とあって 有志達によりこっそり企画された花束贈呈、記念品贈呈、過去の講師によるメッセージやセミナー、海外ツアーのスライドショーなどの沢山のサプライズに伊藤氏の目に光るものが・・・
最後にこの会を締めたのが伊藤氏と一番縁の深い酪農家の小久保氏。温かい言葉だった。
そして、翌最終日 夕方6時 全ての講義を終え
代表の伊藤氏から挨拶があった。


いよいよ最後はスタッフ全員で、なんと!ラインダンスを披露して締めくくられた。
ウィリアムマイナー日本事務所が開設されて20数年。
その酪農界における功績は多大なものだったに違いない。
我が家も開設時から会員でしたが、私がこうしてセミナーに参加したのはここほんの数年。
でもその間にどれほどの酪農界の人と知り合えた事か・・・その関わり合った人達に支えられながら今のたむら牧場があるのも事実。本当に伊藤氏を通じてのこの縁は財産です。今後もその繋がりを大切に頑張って行きたい。

翌朝、空港までお見送りに出かけ、私もすっ飛んで牧場に帰宅。
講師の方々もすがすがしい笑顔で帰国の途につかれた。
伊藤先生 本当に長きに渡りご苦労様でした。 

2011 11月 18日

山へ・・・

我が家の飼料庫に春から住み着いているたぬき・・・
毎夜毎夜 廃棄乳を飲みに来ていた。
どうせ捨てる牛乳ならいくらでもどーぞ!と好きにさせていた。
ここ数日寒くなって 牛舎の扉、窓など全部締め切って帰宅していたが・・・
毎朝 処理室の大きなサッシの引き戸が必ず開いていた・・・
犯人は 例の「たぬき」
扉を開けてまで入ってくるなんて・・・と驚いた。
朝、冷え込みが厳しくなって処理室の水道などが凍ってしまっては大変と今度は扉が開かない様にません棒をして帰宅した・・・
流石に扉は開いていなかったけれど 確かにタヌキが来て牛乳を飲んだ形跡があった・・・
どうやら、猫が出入りする壁の鉄板のめくれ上がった隙間から入ってきたらしい。
なかなかタヌキもやるなぁ〜と関心して・・・
仕方が無いから 昨夜はそこの穴もブロックや大きな石で塞いで帰宅。
ところが・・・
そのブロックや石の横から穴を掘って進入!
けれど、そこからは牛乳のある処理室までは扉を2枚開けなくてはならず、その最後のドアに施錠して置いた。
流石のタヌキもムリだったみたい。
しかし・・・・やってくれました。
たぬきは牛乳を飲めなかった腹いせに・・・
私達の作業長靴を手当たり次第 かじってかじって メチャメチャにしてあった

もう 流石に温厚な私も許せません。
なんとか捕獲したいと思って朝の作業をしていたら・・・
昨夜 牛乳が飲めなくてお腹をすかしたタヌキ・・・朝から処理室に登場!
全く人を警戒しないこのたぬき・・・ 簡単に捕獲できちゃった。

大ばあちゃんがタヌキを見た事がないと言っていたので、さっそく見せてあげ堪能してもらった。良かったわ!喜んでもらえて。
さて、このたぬき・・・・ いよいよ山に帰って貰います。
たくましく山で生きてね〜 バイバイ!