2011 12月 18日

冬の仔牛たち

冬、分娩直後の仔牛にはかなり厳しい季節です。
乾乳中の管理も上手く出来て、安産だったお母さん牛なら、どんなに寒い夜でも任せておいて大丈夫。産んだらすかさず起き上がり、胎液でぬれて振るえている仔牛を舐めて舐めて・・・・綺麗に水気を取って、添い寝をして湯たんぽ代わりになって体温を保持しておいてくれます。
しかし、分娩牛全頭がそんなに上手くいく訳が無く、お助けマン登場です。
たむら牧場の「冬の対処法」はこんな感じです・・・・。分娩に立ち会えた仔牛は、全頭この処置を受けます。いやでも。
①分娩房から濡れた仔牛を略奪(?)して来ます。お湯が出る所へ移動してきて全身洗います。

②ブラシを使い、熱すぎないお湯(たぶん40℃強ぐらい)で、胎液のヌルヌルがキレイに取れるまで洗い流します。脇の下、腹の下、肛門の周りは乾きづらい箇所なので、特に気を入れて洗います。

③そして乾かします。まず、バスタオル7〜8枚で水気を取ります。
タオルで擦ることが、親牛が仔牛を舐めるという行動と同じことで、仔牛の臓器の活性化に繋がり初乳の飲みや初乳の免疫の吸収力も良くなるとか・・・とにかく拭くと言うよりも擦れ〜!らしい。

④タオルドライがしっかり出来たら、乾いた場所(古い布団とか毛布の上)へ移動し、ドライヤーを当てます。業務用の最強のドライヤーが欲しい!と福社長・・・②の乾きづらい箇所は入念に完全に乾かします。


⑤体内へ直通している唯一の場所である「臍の緒」をヨード液で消毒。

⑥数日後に塗る「除角用クリーム」(♀のみ)の為に、角の周りをバリカンで刈っておきます。

⑦必ず個体識別のイヤタグもこの時に着けちゃいます。

⑧写真取り損ないましたが、プレミアムな初乳を飲ませます。
⑨去年から始めたネックウォーマーを被せ、カーフジャケットを着せて完了。
 即、寝わらたっぷりの屋外のカーフハッチに移動。

わーーーー大変そう。
良くやるわー。
と聞こえてきそうですが、福社長曰く、
ここで手を掛ける事で、この後の病気から仔牛を守り、健やかに(もしくはそれ以上に)成長させる事が出来る。そうです。
哺乳中の仔牛を獣医さんに診てもらうことが、1年に1〜2頭しかいない。という事実はその証明になるかも知れません。
この冬の分娩予定・・・・あと30頭だ!!
ガンバレ福社長〜           あれっ??