2012 8月 25日

バルクスクリーニングテスト

雨続きかと思ったら急に真夏日の様な暑さが続いたりと気温の急激な変化は人のみならず
牛にも大きく悪影響を及ぼしてしまう。

特にこの時期は気温の変化以外にもサイレージの品質も低下するのも相まって乳房炎が多発する時期
獣医師の話でも大腸菌性乳房炎がダントツに増えるそう。この乳房炎菌・・・一気に重症化して死に至る事も珍しくない。
たとへ命に別状が無くても一乳期は棒に振ってしまうほど経済的にも最悪な病気。

どんなに気をつけていても・・・かかってしまう。 我が家にも現在1頭居るんだなぁ・・・
とにかく一刻も早く見つけて処置する以外に手立てはない。

2ヶ月に1度、抜き打ちでバルクのスクリーニング検査が行われる。
この検査は出荷される牛乳に含まれる乳房炎菌の種類と菌数を調べるもので 良質乳出荷への乳質向上と牛群全体の乳房炎管理にも大いに役立つもの。

上の画像は検査結果の報告書
直近の検査結果(7月上旬)

上記がバルク乳の判定基準表

SA・OS・・・などアルファベットで書かれているのが乳房炎菌の種類を表してる
ちなみにSAは黄色ブドウ球菌 COが大腸菌

5つの乳房炎菌をレーダーチャートに表したものが一番上の画像の右上
真ん中のピンクの範囲が基準値 ここからはみ出ていると個体を確定して治療しなくてはいけないことになる

下の画像は4年前 潜在性のSAやCOが沢山いて 最悪の状態だった時期の検査結果

右側のレーダーチャート OSに関しては極悪状態 酷すぎ・・・

これでもこのとき、常時治療牛7~8頭を絞り捨てていたのにも関わらず、環境性乳房炎牛が大勢いた事になる
搾乳手順はいつも通りだったのにどうしてこんな状態になってしまったのか不思議でならなかった
次から次へと乳房炎多発状態。 搾乳が苦痛でならなかった。

あれこれ考え着く事、手当たり次第に調べてみると原因はミルカー(搾乳機械)の調圧弁だった
しばら~く掃除などの点検を怠っていたためだった
改善後 あっという間に良くなり 平常値に戻った

牛は本当にデリケートな正直な生き物だということを身を持って知ったわ。

あの時の教訓を生かして 今は良質乳へのさらなる意識向上を図って日夜努力する毎日

「美味しい牛乳・綺麗な牛乳」って、胸張れる牛乳を生産していきたい!