2012 9月 29日

遊び心

今日は旭川から息子を呼び戻して朝の搾乳をしゃちょーとお願いして、帯広まで夕方の搾乳に間に合うように日帰りしてきた。

帰り道 陸別町を通過している時、ふと目に飛び込んできたものがあった。

えっ!? 建物の2階の角に牛が・・・

一瞬通り過ぎてしまったものの、見直したくてUターンしてみた

その建物はなんとJA陸別でした。多分、建て変わったばかりなのでしょう。

たぶん牛の等身大ぐらいの大きさです

ちょうど国道を帯広から北見方面に向かって走ると見える位置に・・・

なんとも大胆な・・・

でもこう言う「遊び心」があるJA陸別に拍手です
そこの農協の基幹産業である酪農に力が入っている事がひしひしと伝わってきます。

 

そういえば思い出したわ。
士幌町のしんむら牧場の牧場カフェの建物には牛が身体を半分突っ込んでいたっけ

こういう発想って実に面白い!

「遊び心」・・・とても素敵な表現力だし 大切な心ですよね~

見習わなくっちゃ!

 

 

 

 

2012 9月 25日

消灯

またひとつ牛舎の灯りが灯らなくなった・・・

秋の冷たさが一段と身に染みる雨の夜、 虫の鳴き声だけが甲高く響く

生まれた時からずっと牛と一緒に暮らし生活してきた そんな日々から牛の鳴き声さえ聞こえてこなくなる生活が突然始まる。
牛のいない牛舎がどんなに広く大きく感じ そこには悲しみの風が流れ、屋根からは涙の雨がこぼれ落ちる

辛かったに違いない、これからもずっと積年の思いを抱えて・・・ でも生きていかなくっちゃ、生きる事をリタイヤしたのではなく、新しい道が開いたのだから新しい道を踏みしめて欲しいと心から願わずにはいられない。

私達もいつか今の道が行き止まりになる時が来る。 せめて 「よくやって来た GoodJob!」って思える幕引きでありたいと思う。

2012 9月 22日

友人のブログに「夢」について書かれてあった

「夢は全力の向こう側にしかない」

ずっしりと重い一文だった。

全力を尽くさない人は、夢に至らない。ここからずり落ちたらもう後は無いと思う危機感の中で、走り続けるから夢を掴めると・・・

 

そんなブログを読んだ後に 二人の若者のことが私の中に飛び込んできた。
一人は今年春、牧場に遊びに来てくれた女性のこと
たったその時一度だけ合って話しただけれど でも 彼女が夢を語ったことは今でも忘れない。
何故かその時、彼女の背中を押してあげたくてならなかった。彼女の夢はまだかなってはいないけれど、その思いは心に熱く温めていることを昨夜知り、とても嬉しかった。 きっと彼女なら全力を尽くすはず、長い人生それが最後の夢とは思わないけれど、きっときっと夢以上の大きな事が待っているわ。その姿を見たいと心から思わせるような友人からの深夜のメール連絡だった。

もう一人は就農をめざす男性
今日、新規就農をめざす青年が我が家に来てくれた。
彼の就農への夢と様々な葛藤を語ってくれた。多額の投資、経験も浅いなか技術面や精神面など乗り越えて行かなくてはならないことは山の様にある。意地や覚悟はそれ以上に必要。
でも青年のこころは半端なく熱いね  ごく普通の跡取り息子とは何かが違う

彼をみて、まさに、「夢は全力の向こう側にしかない」という言葉が当てはまる思いだった。

私の若い頃にはこんな二人のような熱い夢なんてなかったかもしれない。
私なんか結婚してもう後戻り出来ない!っていう夢じゃない、覚悟しかなかった気がする・・・

 

それに比べると・・・この二人の青年達は羨ましいほどの夢を抱いて輝いている。

 

全力の向こう側の夢を叶えて欲しい。

 

2012 9月 18日

秋まつり

先月は夏祭り一色だったのに 今月もはや中旬を迎え五穀豊穣を願う秋祭りがどこも賑やか

我が町の小さなお祭りもこの週末にあったけれど あいにくの秋雨模様だった
町民総出の出店や演芸会、御神輿と毎年賑やかに執り行われる。

子供がいた頃は決まって、夜は牛舎を早く終わらせ出店に足を運び 子供達の叩く和太鼓にビールやおでんを片手に耳を傾けたものだったけれど、その子供達も家にいなくなってしまうと、早く牛舎を終わらせていなくっちゃという使命感もなく、億劫になり、いつも通り自宅で夕食。

何だか一年に一度の秋祭りなのになんとも風情のない心ですね。

 

お彼岸を控え 随分と日の出も遅く 日の入りの早いこと
お日様もあまり仕事をしたくないようです
秋の夜長のお楽しみ・・・ 私にはあまり縁がありません。 夏以上に早く寝て、遅く起きる・・・
まるでお日様と同じ もう眠たくてしょうがないんです(笑

だからさっぱり仕事が進みません。
進むのは食欲だけ・・・

ヤギ達も俄然食べてます
特にムコドノはまた一段と大きくなり だんだんバイソン化しつつあります。
あごひげは随分とご立派に伸び 少々邪魔くさそう
メイは最近は庭で採れた小リンゴを喜んで食べますが、ムコドノはあまり好きじゃないみたい。
まるで私達夫婦と同じ

ひと夏 栄養をためた秋の味覚はこれまた美味しいものばかり

五穀豊穣の秋はこれからが本番
眠たいなんて言っていないで 最後の収穫作業がんばらなくては!

 

 

2012 9月 13日

「小さな命」のテキスト

釧路農協連の永井照久さんから冊子が送られてきました。

昨年12月18日付けで書いたブログ・・・我が家流の冬の出生仔牛の対処についての記事が永井さんの目に留まり、
この内容が「小さな命」という酪農家向け、仔牛の技術冊子の中で取り上げてくれたものです。

ブログ記事を使わせて欲しいという依頼に我が家にとってはとても光栄なことですし、
快諾したのち、この内容がどのように使われるのかとても楽しみにしていた。

送られてきた冊子はA4サイズ12ページ、フルカラーの大作でした。

永井さんは現場での意外と高い仔牛の斃死率を知り、その改善に乗り出すべくこの冊子の作成に至ったそうです。
そうです、私も哺乳を担当し始めた頃は どれだけの仔牛を死に追いやった事か・・・
私は仔牛にとって育ての母ではなく「死神」同然でした。
次から次と下痢、その度に毎日獣医が往診に来る、点滴・輸血までの処置に至るほど重症。初生トクを集荷に来る畜産の人にはここへは来たくないとまで言われ・・・ あ”~~~ 私も毎日が地獄だった 仔牛の顔すら見たくなかった。
哺乳・哺育に関して右も左も分からないということはこう言う事態を招くということを身を持って体験してきました。
当時は知識も情報もなく・・・そんな中で仔牛を育てるという大役は私には無理と・・・
でも誰も代わってはくれない。仕方が無い・・・まずは情報集めに優良農家の聞き取りから始めたっけ・・・
でも篤農家は長年の経験からものをいう。経験値があるから上手く行く・・・土台のない私は同じ事をやってもやはりうまくいかない。
外せない基本は何か?コレを知らなくて始まらないということに・・・何年もかかってやっと少しずつ情報を得ながら現在に至っている。
大まかな自分なりのマニュアルは出来たものの、未だに試行錯誤が続いているのも確かです。

この「小さな命」
永井さんが現場を回って得た情報や画像を惜しみなく取り上げられていて、内容明確、しかも面白いんです!
なるほどの知識と現場で即使える情報がいっぱい。
永井さんの努力の集大成とも言える冊子になっています。そんな冊子に我が家のブログ記事記載してもらえたなんて、ホント嬉しいです。

冊子の各ページの最下段にプロアマ比較格言が載っています。これがずっしり身に浸みる・・・

*アマは応用に飛びつく。プロは基本に忠実。

*アマは強さという思い上がりがある。プロは弱さの自覚がある。

*アマはすぐに答えを見つける。プロは先ず自分で考える。

*アマは出来ない言い訳をする。プロは出来る方法を考える。

*アマは上達すれば基本を卒業する。プロはどんなに上達しても基本を卒業しない。

などなど・・・少し抜粋してみました。いかがでしたか?

我が家に10数冊送って頂きました。読んで見たい方、お譲りします。声かけてくださいね。

 

小さな命・・・健康に育てて初めて始まる酪農経営ですものね。

現在・・・難儀している仔牛一頭・・・胸が病むわ・・・・ 極たまーにはこんな極度の虚弱体質の仔牛もいたりするんです・・・が・・・
死神にはもうなりたくないです。

永井さ~ん ありがとうございました!