2013 4月 10日

もてなしに感謝のこころ

外食することが好き

自分の知らない「食」や「空間」・「もてなし方」を体験・感じれられるから好き

「食」に関して強く興味を持ち、ひとりでも足を運ぶのに時間を費やすようになったのは、ここ数年のこと。息子達が家から離れ、時間的・精神的余裕が出たからではないけれど、食に強い関心を示す周りの人達が身近にいたことが大きなきっかけだったかも知れない。

子育て中の教育費地獄の最中は、とにかく安くて沢山食べられるものが中心だった。 食材がどこの国でも、どんな添加物を使っていようが全く感心がなかった。とにかく価格のみが大げさに言うと食の価値だった。

でもこの5~6年 そんな食に関する事に無関心だった私に転機が訪れる。

お土産に買ってきてくれたひとつのアイスクリーム。 自分にとっては衝撃的なアイス。この感動をどうしても作っている人に伝えたいという気持ちが納まらず、思い切ってメールを出してみた。こういう行動に出たのは我ながら初めてのこと。 すぐに思いがけもしない、メールの送り先の方から温かな返信が頂け、またも衝撃的な感動。以降その方とは今も大切なお付き合いをさせて頂いる。

以来、その人のお陰かもしれない・・・食に感心のある人が私の周りに集まってきた。そんな人達と共にしているうちに「食」 に関する情報や作っている人の姿が思いが見える様になり、それをもっと知りたいと思う様になった。 自分も生まれは畑作農家、現在は牛乳生産者なのに今更ながらに、異次元的な感覚の自分に笑えた。

月曜日、息子が春休みを終え帰寮するために旭川まで送っていった。 以前から行ってみたい東川町の小さなカフェで昼食を取るため、開店11時に間に合う様に車を走らせた。 しかし・・・行ってみると「本日臨時休業」の札がむなしく風に揺れていた。立ち直れない気分だった。

気を取り直して 次の候補を頭の中からリストアップ 月曜日とあってどこもココも定休日。 最後に浮かんできたがイタリアンのお店「ビランチャ」。 過去に一度も足を運んだことがない初めてのお店。 外観は小さな板張り風の古民家的な感じ。駐車場も狭かった。

駐車場に入ると、みぞれの降る中70歳前後かと思われる散歩中?と思われるなりのおじさんが、駐車させるために誘導してくれる。まずはこれにビックリ。 車から降りてお礼を述べていると、お店からスタッフの女性が傘を差して出迎えてくれる。 倒れそうになるぐらいのおもてなしの心遣いに驚くばかりの私達。何だか・・・スゴイところに来ちゃった?と息子と顔を見合わせた。

中に入るとデーブル席がわずかに3つ 全部予約で埋まっているとのことでオープンキッチンなっているカウンター席に案内してくれた。 白壁と古木の梁が印象的な温かな落ち着く本当に小さい店内。厨房も二人のシェフが調理するのにもかなり狭そうなスペース。

そんな家庭的な雰囲気は全く違うメニューリスト、ランチはすべて4種類のコース料理 ハードル高そうっ!とちょっと焦る。 料理写真を撮らなかった事にスゴク後悔している・・・こ・コレがランチなのという彩り・食材の多彩さ・盛りつけ・器・美味しさ・・・・過去にこんな感動するランチに巡り会った事はない。 料理のことを書いたらもうもう書き切れない。是非一度足を運んで!感動します!

カウンター越しに二人のシェフの動きを見ながら、まるで器に魔法を掛けているかの様に盛りつけられていく様子をワクワクしながら見ているのはとても楽しい。デーブル席では味わえないお得席かも。 同じコースでも内容に選択肢が多いだけに、ひとりひとりまるで別メニューとあって、厨房はランチという短い時間帯でお客さんが集中しているのも相まって、それはそれは大忙し。

わずかな手の空き時間に オーナーシェフが慌ただしい席で申し訳けありませんと気遣ってくれる。 ホールスタッフの女性もカウンター越しに置いてある珈琲ミル、珈琲を入れる前に、カウンター越しにではなくて私達の席まで来て、耳元でこれから珈琲豆をひくために少々うるさいですがご了承下さいと・・・・わざわざ伝えてくれる。これにもまた驚いた。

食事を終え 自宅に帰宅してもまだその時の余韻が頭から離れようとしない。それほどの美味しいお料理と心のこもった心遣いに頭が熱くなり、シェフにお礼と感動を伝えたくて、メールを出してしまった。深夜にも関わらず、業務的ではない温かな返信が頂け嬉しかった。駐車場にいたおじさん?は、オーナーシェフのお父様だったことを知った。

外国の様にチップを払う訳でも無い。 こうしたお金に換算しない、日本の極上の「まごころ」という心遣いの日本が嬉しい。 決してこんなところばかりではないけれど、たったひとつ、お取り寄せしたものでも、手書きのメッセージが添えられていたり、季節の押し花が箱に入っていたりすると、相手のまごころを感じ、ずっと心に残り、そのまごころに感謝の気持ちを伝えたくて、その人とメールでもいい話をしてみたい、また足を運んで見たいと思ってしまう。

感謝があってのまごころ・・・ 日々の生活に潤いを与えてくれる大切なこころ
自分の私生活・営農にも取り入れなくては・・・ サービスは受けて当たり前、受けるだけのものではないから。。。

 

こころ温まる素敵なレストラン・・・

ビランチャ  旭川市豊岡12条4丁目3 定休日(水)   是非どーぞ!(予約は必須かも)