2013 8月 11日

被災チェロの調べ

土田英順、東日本大震災チャリティ・チェロコンサートへ珍しく?夫婦揃って足を運んだ。

紋別市民会館の小ホール、このチャリティーコンサートは紋別では既に3回目、いつも夜の時間帯の開演だったために足を運ぶ事が出来なかったけれど、今回は午後2時の開演とあって楽しみにしていた。午後2時開演というのには訳があった。

土田さんは日本フィル・新日本フィル・札幌交響楽団の主席チェロ奏者を歴任。現在はソロリストとして活躍中。
そんな土田さんが震災を期に、チャリティコンサートを続け、被災地の子ども達の支援に力を注いでいる。
チャリティーコンサートは基本無料、来場者は会場に設置されている「募金箱」に募金をして誰でもが聴く事ができる。 大きな会場から小さなカフェ・地域の集会所などどこへでも依頼があれば演奏に足を運ぶそう、聴衆者がたとへ僅か4人であっても・・・(御年76歳、自分の両親と同じ世代)

 

今日は、震災から2年5ヶ月目の8月11日。震災が起こった午後2時46分に演奏を中断して、全員起立し1分間の黙祷を捧げた。

昨年11月末、土田さんは被災地を実際に訪れた。津波で学校が流され、僅かに残った少ない楽器を使い、大勢の生徒がプレハブ校舎で音楽の授業をしている様子を目の当たりにして、12月「じいたん子ども基金」として口座を開設、チャリティーコンサートの他にも募金を募り、より一層深い支援を続けている。

被災地を訪れた時、被災した一台のチェロと出会う。

チェロコンサート2
会場には土田さんご自身が被災地で撮られた写真や、被災直後の写真とその一年後の写真パネルが60枚ほど展示されていた。
津波で犠牲になったチェロが大好きだったという船渡洋子さん。洋子さん所有のチェロも勿論、津波をかぶり被災した。綺麗に洗われていたものの修復不可能と1年半もの間ずっと放置されていたとのこと。そんな折、土田さんにこの被災チェロが託された。
土田さんは札幌に持ち帰り、修理を依頼。見事に甦った楽器を手に以来ずっと、この洋子さんの被災チェロでチャリティーコンサートの演奏をしている。
その調べにきっと洋子さんは喜んでいるにちがいない。そして来場者にもその洋子さんの思い、土田さんの思いが胸に響いていたに違いない。

演奏会場の後の大きな窓越しには紋別の小さな港の風景が広がってみえた。

チェロコンサート
そんな港の風景に目をやりながら土田さんの奏でるチェロの音色を聴いていると いつかは私達も被災者になる可能性がある。いつか助けられる時があるかも知れない。今 被災地や被災者を支援し続ける気持ちをずっと持ち続け、行動を起こさなくてはいけないという思いが、そこに込みあげてきた。募金すること、それが今の自分に出来る事。

 

演奏後 土田さんに少しお話を伺うことが出来た。
この被災したチェロは60年ほど前にドイツで制作されたものらしく、洋子さんが購入した時期は多分100万円ほどした楽器だったでしょうと・・・ プロが使う楽器としては不十分ですが、チャリティーコンサートを続けて行くためにはこの楽器はとても意味がある楽器ですから、心を込めて弾いているんですと・・・・語って下さった。

チェロコンサート3
快く写真を撮らせて頂いた土田英順さん、その手には亡き洋子さんの被災チェロ
(画像の添付にはご本人の許可を頂いています)

 

チャリティーコンサートでの募金は全額、「じいたん子ども基金」へ振り込まれる。
チェロコンサート4
会場で販売されているCDやTシャツの売り上げが、土田さんが地方へのチャリティのために移動するための資金になるそうです。被災地への支援を続けるための大切な資金源です。こちらもしっかり応援しましょ!

 

「じいたん子ども基金」
北洋銀行 札幌西支店 普通5161660

口座名「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」代表 土田英順

 

未来を築く子ども達へ 私達が今、出来る事、そして、ずっと出来る事

 

土田英順さんのブログ
http://blog.hokkaido-np.co.jp/enjoy-cello/
今後のチャリティーコンサートのスケジュールがわかります。
来年3月11日(震災後3年目)再び紋別市での開催が決まっています。
是非に足を運んで下さい。