2015 12月 06日

仔牛の糞便

雪が降って根雪になっているけれど、例年に比べ気温は高めに推移して居るみたい。寒さに敏感な私の足にしもやけがまだ出来ていないもの。

暖かい冬は仔牛にとっては少しは快適。

ダイヤモンド君
でも、冬季間の仔牛の体調不良は、急激に悪化させてしまう。
寒いというだけで、体力が消耗が激しいのに、ミルクからの栄養は通年同じ量や濃度だったりする酪農家が多い。
ミルクの量を増やすと「下痢」をするという概念が頭から離れない。
寒さによるカロリー不足から体調を崩し、下痢をすることもあることを理解していない農家さんが多いかも知れない。
冬だからこそ!考えなければならないミルクの品質や、やらねばならない哺乳の基本や工夫が必要ですよね。
この個体販売の高い時に、体調を崩したまま二束三文で取引されるなんて、経営的に大きく影響することは間違いない。

先日のJAの地区別懇談会資料に営農課がまとめた興味深いデーターがあった。
仔牛育成のへい死率と初生トク販売単価の相関を表すJA全戸の分布図。

へい死率0から上はなんと50%という農家さんがいる驚愕の事実。
初生トク(ホル)の販売価格もJA平均で4.3万円。これもあまりにも低い驚愕の事実。
健康に出荷すれば、この倍の平均価格になり得るのに。
不幸な仔牛が多すぎる現状ということがこのデーターから読み取れる。
♂だからだとは限らないでしょう。♀もきっと過酷なほ乳期を乗り切って、成牛になり牛乳を生産するようになっている。言い換えれば耐え抜いたエリート?といえるのかしらね?
だから、個体乳量も9000kg近くまでJA平均でいくのですね。
反対に言えば、どんなほ乳や育成技術でもあってもここまではいくのだと・・・・結果オーライですか?
でも動物福祉を考えると???ですよね。。。畜主のクオリティとかも考えたいですよね。

下痢をすると、ミルクを切って、電解質と投薬のみで治療しようとする。
夏場はそれで乗り切り治癒することもあるけれど、冬はエネルギーを切ってしまうと益々体力消耗してしまい、死と背中合わせになってしまう。
昔は本当に冬場は下痢による死亡が多かった。
知識がない、理屈が分かっていないことから、誤った哺乳や治療や片手落ちの仔牛の環境だったりしていた。

下痢は様々な要因が複雑に重なり合って起こる。
毎回 哺乳前に仔牛の糞便チェックは本当に一喜一憂する。
仔牛の便
ぷりっとしたウンチは 思わずにんまり。
もうちょっと哺乳量を増やしても大丈夫かな?なんて思うし、
反対に色が悪かったり、水溶性の便だったり、悪臭がハッチ内にこもっていたりすると・・・顔が青ざめる。
速効 30年の(笑)知識と経験を生かして? どんな治療や投薬をするのか考えるという、すべて自己判断。仔牛共済に加入していないので独自治療。責任重大です。生かすのも殺すのも私の腕次第という事になります。仔牛も不安だよね~笑 過去に随分と死なせてきただけに、もう不幸な仔牛にはさせないという強い信念の元に日々格闘しています。
下痢がないわけではないです。 早期発見と対処が生死を分けると思うから。特に冬は神経をとがらせないと、めったくそになってしまうもの。下痢をしても必ず私が治してあげる!とこころに誓うのです。
獣医を頼るのは外科的な治療が必要な時ぐらい。
下痢って薬や獣医の治療だけでは治りません。冬場は特に飼養管理がものをいうと思う。
仔牛の居場所を綺麗に掃除するだけでも治りが早くなるし、暖かくしてあげるのは一番の栄養剤かも知れません。

キジまる
猫はいいよね~ 暖かい居場所を探して移動出来るものね。

仔牛は与えられた環境でしかいられない。
たとへこそがどんな極悪な環境であっても、そこで生き残るしかない。
何とかするのが畜主。

この冬も何とか乗り切らなくっちゃ。

とりあえず、来週 ダイヤモンド(F1♀)ちゃんと諭吉(ホル)君を市場に出荷予定。前日に下痢しないように気をつけなくては。
どーいうワケか出荷前日に下痢すること多いと思うのは気のせい?
出荷されたくないっていうこと?笑  そんなことないし!
自分の腕の悪さを棚にあげるな!ってことですね。