2016 7月 30日
螺(ら)線の神秘
寒かった北海道の7月。
いよいよ短い夏が始まったかのよう。
ちょっと北海道の爽やかな暑さにはほど遠く、まるで本州の湿度がまとわり付くような蒸し暑さの今日この頃。乾かない汗に、心も身体もけだるさだけが覆い被さってきます。
元気印の様なひまわりの花。夏の顔です。
「フィボナッチ数」ってご存じでしょうか? 理数系の方なら知っていらっしゃるでしょう。
1.1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144.・・・・・
と、前の項の数字を足した数列を言います。
実はこのフィボナッチに現れてくる数字が自然界と密接な関係があることを、私 つい最近知りました。
そして、この数字が美しいということ。されに調和がとれているということを。
数字が美しいということはどういうこと?と疑問に思われるでしょうね。
自然界にはこのフィボナッチ数が多く存在しています。
そう、このひまわり♪
ひまわりの種の配列 二つの螺線が組み合わさって作られています。
左画像の種の右螺線34本 そして同じひまわりの種の左螺線は21本
どちらもフィボナッチ数の中の数。
これはロマネスコというカリフラワーみたいな野菜の螺線も同じ
このほかにも松ぼっくりやパイナップルの表面の螺線の数もフィボナッチ数なんですって。ちょっと驚きですね。
私たちがバランスがイイと感じる長方形(写真サイズもこの比率に極近)もこのフィボナッチが関係しているそうなんです。
フィボナッチが作り出す螺線。
植物のゼンマイの螺線や巻き貝の螺線も、人が美しいと感じる螺線はこのフィボナッチの黄金比が作り出す螺線なんだそう。
そして、音も螺線が元になっていて波形を作り出す。小さい螺線は高音になり、大きな螺線は低音。音階もまた螺線上に規則正しく配置されいるらしい。
詳しい事は私も説明できないので、「音階の螺線」などで気になる方は検索してみて下さい。美しい音楽はこの美しい数字で表せる螺線上に出来ている事になります。
そして、もっと壮大な螺線
銀河系の螺線、惑星の軌道や衛星の軌道の螺線、台風の螺線、そして私たちの身体の設計図にあたる遺伝子(DNA)の配列も二つの規則正しい螺線で構成されていること。
何だかとても不思議。
宇宙や音楽が数学的に繋がっている事。そして自分の中にもDNAという宇宙が広がっている事。
美しいと感じる感性は、壮大な宇宙空間に営まわれている螺線と体内の螺線が協調し合うことにより、きっと引きつけられているのかも知れません。それは人のみならず、植物も動物も同じなのかもしれませんね。美しい調和「ハルモニア」。
この夏、ちょっとゾクッとするような感動を螺線の神秘で出会えた。