2017 11月 10日

私の酪農Life

本日、網走農業改良普及センター紋別支所が主催する「農村ゼミナール」に出席して来た。
本来は、若い酪農後継者や若い酪農女性、酪農従業員さんを対象としているゼミ。
私の様なオバサンは対象外なのですが、今回は私の大好きな酪農女性が講演するというので、隅っこで聴かせて貰えるように無理やり?お願いしちゃったわけ。

紋別、滝上、興部、雄武から若い酪農青年・女性達が十数名、関係機関合わせると30名程。

今回の講師は湧別町の酪農家「安藤 千穂」さん(福岡県出身)
全く知らない酪農界に結婚を機にデビュー  まだ酪農歴9年目の37歳

僅か9年の間に快進撃を果たし、さらに高みを目指している。
のほほんと長年酪農家をやっている私は一体、今日まで何をして来たのだろう?と振り返えっても、何を目的にして酪農してきた?と問われても多分、多額の借金を返すため・・・としかそんなネガティブな即答しか出来ない。
けれど、彼女は全く違う。牛の事を知らないから、地域の人たちの事も知らないからと結婚後半年で、「牛好きの会」を彼女が立ち上げ、男女問わず、酪農家のみならず関係業種も巻き込み、さらに地域を超えて同志を募り活動している。
そのコンセプトが実にイイ。
お酒を飲みながら、牛の事について語る!勉強する!交流する! 会にバック組織は無し、何のしがらみもない。
そんな大らかな会の会員はすでに60名にも上るそう。

そんなアクティブな彼女ですが、嫁ぎ先の牧場は経営も牛も困窮を呈していたそう。
そんなどん底から夫婦で僅か9年で急成長。今やトップレベルの経営をされている。お見事としか言いようがない。

それは、牛好きの会を作ることで、夫婦ともに牛について仲間と一緒に「一から」勉強し、年一度のご褒美を叶えるために、牛の改善から経営立て直しまでするという、一貫した目的があるのです。

年一度のご褒美・・・それは彼女にとって 一年間前向きに仕事が出来るというご褒美なのだそう。
年一度、1週間の海外旅行(主にハワイ)に行く!という目的。 このご褒美があるから、1年間全力で酪農に打ち込めるモチベーションが得られると言うの。
ご主人は別行動で同じ時期に遊ぶそうです。 まるっと1週間夫婦で牛舎を空けることになり、その間全面的に酪農ヘルパーに預けるというから、その考えも驚く。
その代わり、358日はしっかり牛を観察し、ロスを無くす努力を惜しまないということです。
毎日、少しずつロスを繰り返し蓄積するよりは、夫婦二人で仕事をしている以上、一年のうちの1週間は、いた仕方がないという、思い切りの良さは納得のいくところです。

安藤さんはご主人のことを「王子」って呼ぶの(笑)
とっても「王子」っていう風貌じゃないのだけど(失礼!)、とっても彼女のことを認めているし、何よりも牛のことで夫婦良く話し合っている。
理想の酪農夫婦です。(何度か飲み会などでご一緒させてもらったことがあるので、良く知っているのです)

ひとつ、とっても面白い話をお聞きした。
「黄金ライン」
これは、夫婦がこれから極めていきたい牧場テーマだそう。
黄金ラインとは牛が健康で生産性が高く、しかもご夫婦の労働力もラク出来るボーダーラインを見つけ、それをキープすること。
牛の生産性を上げるために、身を粉にして働くのではなく、ラクして高い生産性を上げる究極のライン♪
なんて、面白い発想なんでしょう!
安藤夫婦ならではオリジナルラインの設定です。 

彼女の瞳はキラキラ輝いていた。
安藤牧場、これからも楽しみな牧場です。
きっと これから視察者増えること間違いなし! 
とても刺激的で元気とやる気を貰える牧場です。何といってもこのご夫婦のキャラクターがイイの。
とある有名なコンサルが言っていました、彼らは「ニュータイプの酪農家」だと絶賛していたっけ♪
黄金ラインと言いい、本当にそう思います。

夫婦共に黄金スマイルで目的が明確な酪農人生。 拍手です。
これからも、若い酪農家をけん引していく存在になっていくことでしょう。

会場には、以前我が家に視察に来てくれた隣町の女性がいたり、いつか我が家に来たいと願っている女性と出会ったりして、とてもフレンドリーに私とも接しているくれ、思わぬ楽しいゼミ参加となりました。

今日は、改めてお話が聴けて良かったです。
ありがとうございました。