2018 3月 13日

霜ばしら

初冬、地面を持ち上げる霜ばしらが立つ朝。
霜ばしらを無邪気に踏みつけながら歩いた幼少期。

そんな懐かしい風景を思い出させる飴に出会った。

昨年11月。ネットでふと目にした「霜ばしら」という飴。

一目で、口に含んで見たいと思った。

宮城県仙台市にある「九重本舗 玉澤」という老舗菓子舗
創業延宝3年というから、今から343年前。
そんな歴史あるお店の職人が手作りで、しかも冬季間のみしか製造しないとう極上の飴、「霜ばしら」

迷いに迷って12月に注文したところ、その時点で3か月待ち、納品は3月に入ってしまうということ。
待って待って今月8日届く。


とても湿気に弱く割れやすい飴ということで、らくがんの粉の中にすっぽりと埋もれていた。

そーっとつまみ出すと・・・本当に霜ばしらの様な繊細な姿が・・・
何て、素敵なのでしょう。目が釘付けに。

口に含むと、すーっと溶ける優しい口どけに感動する。冬にだけ出会えるくちどけ。
菓子職人の技に、日本の風情と優雅で繊細な甘露が相まって、感極まる思いです。


壊れてしまった飴は、まるで、踏みつけた霜ばしらのよう

友人がこの飴をみて、「まるで天女のおやつのよう」とステキな表現。
本当にそんな表現が合う。

震災で被害にあったでしょうに、こうしてまた未来へと日本の良き職人技が受け継がれてることに、心厚くなります。
震災後7年がたった今も、心に深い傷を負ったまま生活している子供たち。
震災の日が近づくと学校に行けなくなったり、カレンダーの3月11日を塗りつぶして、その日の存在を消去してしまいたいと願う子供たちや人々が生活をしている。

誰にでも抱えている傷。いつかこの傷が癒えることはなくても、耐えてきた強さとなって力強く生きて行って欲しいと願います。

震災の地で歴史を刻んでいるたくさんの逸品。

感謝していただきます。