2016 10月 26日

生後8週間でルーメンを作る!!

今日は長文です!

本日、とっても興味深い酪農セミナーに参加。
「生後8週間でルーメンを作る!!」という、何とも興味深いセミナーの案内に飛びついた私。
「世界が注目するニュージーランドの哺育システム」という副題も付いていて・・・
この哺育システムを支える画期的な哺育用飼料(高栄養発酵繊維)とは、はて?何ぞや???

何もわからないまま参加。

単にエサ会社の宣伝ではあるのですが、興味がそそられる内容でした。
私の今までの固定概念が崩れる内容だったのです。

高栄養発酵繊維、要は牧草サイレージです。しかもアルファルファーサイレージ!

生後5~6ヶ月令まではサイレージを与えてはいけない。
サイレージを与えてもルーメンが発達していないからムリだと・・・・
ましてや、アルファルファーなどというマメ科の草は幼令牛には良くないと・・・
そう、私は教わってきました。
昔、仔牛の成長スピードを上げるには高タンパクのエサが良いと教わり、浅はかにも、高タンパクの配合に更に大豆粕やルーサンペレットを混ぜ、そして更に粗飼料はアルファルファーヘイ。
結果は仔牛はずーっとピーピーの下痢状の便をし続け、大きくなるどころかコケコケに・・・・
溶解性蛋白バンザイ!と言うような無茶苦茶な失敗も数知れず(笑)
あ、因みにもう20~30年も前のことですよ。 まだ何もわからない無智な酪農家に成り立てのころですから(と。。。。言い訳け)

以来、仔牛には良質な消化性の良いイネ科の乾草、グラスサイレージも生後5~6月令からと、頑なに今日までやり続けています。

 

なのにです。

仔牛のルーメンを早く発達させるには発酵飼料であるサイレージを生後直後から給与せよというのです。

昨今、ひとに於いても、発酵食品が身体に良いと見直されていますが・・・・生まれたばかりの仔牛にもですか?と
驚きました。ルーメンの発達に欠かせないルーメンの絨毛を発達させるためには草ではなく、穀類が最も効果的で良いとされてきたはず。
だからどこの飼料メーカーもスターターの開発に力を入れてるのです。

ルーメンの絨毛を発達させるのに不可欠なVFA(酢酸、酪酸、プロピオン酸)
酢酸、酪酸は繊維分解菌、プロピオン酸はデンプン分解菌に分ける事ができて、プロピオン酸は要は穀類を分解に必要でエネルギー源が大きいので
スターターは穀類を重視するところがあるんですね。
でも、離乳時に一気にスターターの食い込みがあがると、どうしてもアシドーシス気味になることは避けられない。これは繊維分解菌がデンプン分解菌とのバランスが崩れ、繊維分解菌が激減してしまいアシドーシスになると言う事。

それを防ぐためにも、離乳時までにしっかりとルーメンの絨毛を発達させる事により離乳ショックを軽減させることが出来るらしい。
しかも、生後3ヶ月令までに成牛のルーメンの70%の発達が決まってしまうらしく、この時期のルーメン作りは非常にのちのち重要な意味を持つ。ルーメンは生乳生産の源ですからね。そのルーメン作りにこの高栄養発酵繊維が良いという。

さて、ここからは高栄養発酵繊維である、ファイバーフレッシュフィーズ社(ニュージーランド)の「ファイバースタート」のお話。
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ファイバーフレッシュフィーズ社のネイサン・コステロさん
日本在住25年?、日本語ぺらぺらです。

製品はアルファルファーの2番に糖蜜、乳酸菌を添加し発酵させたものです。

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圧縮真空パックにされ未開封だと3年の保証期間があり、開封後も夏場でも2週間は大丈夫だそうです。冬季間なら1ヶ月近くまで。
1袋づつ製造年月日、製造時間まで記載されています。オドロキ

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細かく裁断されていて、実に良い匂いがします♪

その給与方法も驚き。
通常の哺乳体系で行いつつ、生後すぐより給与開始。スターターの給与は4週齢以降から!
まずはファイバースタートをしっかり食い込ませる事が重要らしいです。
離乳時までに2kgのファイバースタートを食い込ませ、3ヶ月以降より通常の乾草に徐々に切り替えていく方法らしいです。

実際に酪農学園でもこのファイバースタートの検証がされており、生後60日令の仔牛のルーメンを解剖すると明らかに絨毛の発達に大きな差が見られた画像を見る事ができた。体高、体重に関してはさほど優位さはみられないものの、ルーメンの発達には大きな違いがあったという実施結果が説明されていた。

実際に北海道の農家さんに販売開始されたのは今年5月からということで、現在、給与農家からの情報をいろいろ収集中だとか。
その中に、面白い効果があったことを話してくれました。

なんと!屋外で仔牛を飼養している農家さんからはカラスによるスターターの盗食がなくなり、カラスが激減した!ということ。
これは!スゴいことです。
同じ悩みを持つ私としては、益々、興味がわきました!
いくら良いスターターを給与しても、カラスに美味しいところを食べられてしまっては、栄養がどうのこうのという以前の問題!
スターターの食い込みの悪い牛に、さらにカラスの盗食でスターターを給与している意味が半減してしまっている状態ですから、朗報です。
生後直後はこの発酵飼料のみなのでカラスがやって来ない!実にイイ!スターターの無駄が激減します。

早速試してみたくなりました。

他にもなるほど!と唸らせるせるようなお話、盛りだくさんでしたよ。

お問い合わせ・販売はファームフィード株式会社(札幌)