2013 2月 23日

伊予柑

たむら牧場に初めて実習生を受け入れたのは今から14年前。
ちょうどその頃、フリーストール牛舎の建築中だった。
その夏、遠く四国は愛媛県から高校2年生の女の子を10日間、実習生として受け入れる事になった。
とても暑い暑い夏だったと記憶している。

彼女は農業高校の生徒さん、当時 紋別市は愛媛県の松山市の農業高校の酪農実習を受け入れていたこともあって、我が家にもその受け入れを頼まれた。私達も初めての受け入れとあって、それはそれは大変な思いしながら準備した事を今でも鮮明に覚えている。

一見、控えめでおとなしい感じ見えたけれど、実はばりばりの剣道部の剣士、根性ありました。
酷暑だっため、牛たちは一日中 ウォーターカップの水で遊んだりして、とにかくいつもエサはビジョビジョ。
餌やりのたびにその濡れた重いサイレージをすくって廃棄する作業は とても重労働だったけれど、彼女は根を上げる事無く懸命に作業してくれた。過去に受け入れた実習生の中で一番 重労働したかもしれない。

搾乳の時も時々、牛に足を上げられて困っていたけれど、最後の方は、こそっと蹴り返しているのを見て、しゃちょーとクスッと笑ったことが思い出される。

もうあれから14年 彼女も30歳を過ぎている頃だろうか・・・

受け入れた年からずっと毎年欠かさずそのご両親から 2月になると伊予柑が送られてきています。


今年もつい先日、みずみずしい伊予柑が送られてきました。
食べる度に彼女のこと、彼女の笑顔、交わした言葉・・・を思い出します。
あれから数年、同じ高校からの生徒さんを受け入れてきましたが、みんな立派な社会人になっているんでしょうね。
どんな仕事をしているのかな? たむら牧場のこと覚えているのかな?なんて時々、受け入れた学生さん達のことを思い出します。

まだまだ 寒いオホーツク
伊予柑の甘酸っぱさに、ほんのり春の香りがします。