2013 7月 29日

静かな侵入者

北海道の夏真っ盛り
夏祭りも各地で真っ盛り
ここのところ割と過ごしやすい夏のお天気が続いている。
山口・島根県辺りは記録的なものすごいゲリラ雨なのに、ここは正直、干ばつ状態の日が続いている。
まとまった雨が欲しい。

 


牛の穀類の飼料が入っている飼料タンク。
大豆粕・菜種粕・圧ペンコーン・ビートパルプなど乾燥した単味飼料や数種類混ざった配合飼料がそれぞれに入っている。

数社のエサ会社の人が在庫量を確認しながら、定期的にタンクの中身が切れない様に各タンクに飼料を補充していってくれる。

飼料の配送の日は晴れた日ばかりではない、強風の日もあれば雨や雪の日もある。
大きな5トンの飼料タンクともなれば、地上から6~7m程もある。最高部の投入口からユニック車のアームで、1本500kgの飼料バックが吊り上げられ 投入される。作業している運送会社の人は大変な高所な上、足下も非常に狭い足場での大変な作業。実に恐ろしい。

 

この飼料タンク、私達自身が中を覗くことなんて全く無い。(高くてとても恐ろしくて上がる気にもならない)この夏の時期・・・・飼料タンクの中では恐ろしい事が起こってしまうことがある。

「カビ」

雨の日の投入だったり、朝晩の気温の寒暖差でタンク内の結露が繰り返されることでエサにカビの発生が起こってしまうことがある。また、タンクの劣化によるヒビで雨水の浸入によるものだったりと原因はいろいろある。
先日、圧ペンコーンの配送に来てくれた運転手さん、最上部の投入口をあけて中の残っているエサを見ると・・・僅かにカビの発生を確認し報告、残っているコーンを全部廃棄して新しいエサを入れてくれた。


堆肥盤に廃棄された圧ペンコーン、約500kg・・・
一見、何ともなさそうに見えるけれど・・・ よーく見ると・・・


コーンに青カビ!
こんなエサを牛に知らずに与え続けていれば 牛が具合悪くならない訳がない。

静かな侵入者 恐るべし!
配送の運転手さん、きっと目が良い人なんですね。 私なら絶対にタンクの底のエサにこんな僅かなカビを確認する事なんて出来ない。ありがたい。
さて、この廃棄されたコーン・・・飼料価格の高騰している中、高価なこのエサ、いったいどうなるのか?
廃棄された分は飼料会社さんが保証してくれるんだそう。これまた有り難い事です。

配送の運転手さん・・・
ただ倉庫から飼料のバックをトラックに積み込んで、各農家に配送しているだけと思っていたけれど、実は実はそうではなかった。
積み込む前に全ての飼料バックをひとつずつ開けて中に問題が無いか確認してからトラックに積み込む。そして各農家さんの飼料タンクの蓋を開けて、タンク内の飼料の状態を目視確認、そして匂いを確認。カビが発生していると、こもった匂いがするそうだ。これをきちんと確認して、更に投入する前にまた再度飼料バッグの中を確認し、異常が無ければ新しいエサを投入するとのこと。
今回 カビを発見しれた運転手さんは「俺は絶対にカビの確認は欠かさないし、必ず僅かなカビでも見極める」と・・・・ お~~~ 何とプロフェッショナルなんでしょ!
どの配送会社の運転手さんもこうであって欲しいものです。

以前あったタンクのカビ事件。
タンクの底あたりの壁がカビで飼料が固まってしまっていて、まるでカビ飼料の壁が出来ていた事があった。
今回の配送運手さんみたいな人だったら、こんな事態にならなかったはず。
きっと、ただ中も確認せずにどんどん追加投入が繰り返されていたにちがいない。
結局このタンクはすべて中の固まったカビ飼料の壁をそぎ落として、タンク内を洗浄する事態にまでになった。
きっとこの時期、こんなことはウチだけではないかもしれないけれど、一番の被害を被るのはカビ食べた牛たちだものね。 安全なエサを管理してくれる飼料会社・その委託配送運転手さんにも感謝です。
今回はどのくらい前からカビていたのだろう?どのくらい前からこのカビたエサを食べさせていたのだろうと想像するだけでも怖い話です。

 

見えないところで大きな落とし穴!

 

こうした配送飼料のみならず、サイレージなどの粗飼料のカビ対処には充分気を付けたい最重要事項ですね。