2014 10月 13日

ガラスの向こう側

パーキンソン病ってご存じですか?

脳の伝達物質であるドーパミンの減少により、手足の震えや筋肉のこわばりなどを引き起こす難病。

私は、身近にこの病気になっている人との関わりは、今まで全くなかった。
パーキンソン病については何となくは知ってはいたものの、詳しく知るきっかけもなかった。

JAの支部女性部で「ステンドグラスをやってみよう」と言う提案が出て、近くで教えてくれる講師がいなか探してみた。隣町の西興部村にステンドグラスをしている人がいるらしいという情報を得て、先日 打ち合わせに自宅まで出向いた。

その女性がパーキンソン病を煩っていたのです。
18歳という若さでパーキンソン病になり、悲しみに暮れる中、叔母の勧めでステンドグラスを習い始めることに。その後32歳で電撃結婚、翌年男の子出産。
少しずつ病気の進行が進む中、病気と向き合いながらもステンドグラスを続け現在に至っている岩手県出身の藤木五月さん54歳。

彼女は西興部村の古い公住に住んでいた。自宅の中では車椅子すら使えない不自由な住宅。
初めてお会いした彼女は手足の震えも酷く、本当に教えて頂けるのか正直不安だった。
でも、彼女のバイタリティーさは、一瞬でその気持ちを吹っ飛ばす力強さが伝わってきた。
とてもフレンドリーで、何も隠さない姿勢と明るくおしゃべりが大好き!
この人なら楽しくステンドグラスを教えてもらえると、わくわくし始める自分がそこに居た。

そして、昨日、講習会の事前準備のためにJA職員さんと一緒に彼女のお手伝いに行ってきた。
講習会当日、短い時間内に作品が出来上がるようにするために、あらかじめ人数分のガラスを切ったり、研磨したりという作業があった。
ガラス切りなんて初めての作業。小さなパーツを一づつ切る作業はドキドキもの。
その小さなガラスの切り口をひとつづ丁寧に研磨する作業は、気の遠くなる作業。

五月さんをはじめ、お借りしたもの作り施設「創夢館」の職員さんと私たち、計4人でも、朝10時から始めて夕方4時過ぎまで、予備も含めわずか7名分の下準備にかかってしまうほど大変な作業だった。

その後、ひと通りの制作のレクチャーを受けて帰宅。

ステンドグラス
レクチャーを受けながら作った処女作「リボン」
講習会の時は、ヒイラギの葉のクリスマスリースです♪

手間のかかる作業を進めながら、お昼ご飯やおやつの時間も取りつつ、五月さんと和気藹々いろいろなお話を聞く事が出来た。
パーキンソン病は辛い病気だけれど この病気だったからこそ出会えたご主人、病気を乗り越えての出産や育児のお話、そしてたくさんの人との出会いと関わりなど、ステンドグラスというガラスの向こう側にあった彼女の涙あり笑いありの人生に触れ合えた貴重な時間だった。

 

今月末の講習会 五月さんのヘルプとして頑張ります。とても楽しみです。

 

藤木五月さんのHP、是非にご覧下さい。

http://www.vill.nishiokoppe.hokkaido.jp/Villager/fujiki_kouichi/satuki/satuki.index.html