2015 10月 20日

哺乳のこと

仔牛6

道北へ行った時のこと、友人と同じ職場の女性ともお話する機会を得られた。 これまでお互い直接会ってお話はした事が無かったけれど、お互いの存在は知っていたことから、友人が会わせてくれた。 あまり時間がなかったのですが、わずかな時間の間に酪農を始めとする、牛やひと、地域の事などなど話が尽きなかった。

話題は先日私が聞いてきたゼノアックのセミナーのこと。 仔牛の哺乳について。 話の中で酪農の現場を廻る仕事をしている彼女は、搾乳方法に関しては大体はどの農家さんもスタンダードな搾乳方法や技術が定着しているけれど、こと哺乳に関しては、こんなにも農場によって多種多様なやり方をしている部門はないと話していた。 何か情報や技術を提供しようとしても、難しさを感じているようだった。 そんな中でも、農家さんの声をしっかり受け止めて疑問に思っている事など話してくれた。ゼノアックのセミナーの内容を話したところ、彼女も納得できるところがあったみたい。

セミナーの講師のニーナさんは2回哺乳の場合、一回の哺乳時間を2時間取るようにと話していた。もちろん給与量やの哺乳瓶のニップルの穴の大きさも関係はあるのですが、2時間というのは、哺乳瓶をホルダーにたとえ飲み終えても2時間は置いておくということ。 それは、「吸う」という行為を満足するためなんだそう。

この話をしたところ。彼女がとても良い表現をしてくれました。

「哺乳は仔牛の栄養をだけなく、仔牛の心も満たすのですね」と

まさにニーナさんが言わんとするところです。

考えてみれば、もしバケツでのがぶ飲みの給与方法を取っているとした場合、哺乳時間はわずか1分にも満たないはず。どのステージの牛の採食時間より異常な程の短さです。だから、哺乳後フェンスや壁をしゃぶったりする行為が当たり前のように見受けられるのです。これは心が満たされていないという表れ。 ひとも、ゆっくり時間をかけて食べる事で、少々少ない量でも満腹度が満たされるものですよね。 仔牛ももっと時間をかけることが、心と体のバランスを取るのに不可欠。これが仔牛のストレスを軽減させる方法であり、将来的に生産性も向上することに繋がるとのこと。

農業塾12
ついつい、哺乳作業はメイン作業にはならないので、手っ取り早く終わらせたい作業のひとつ。バケツ呑みをさせないにしても、ほ乳瓶のニップルは大きく切ったりして早く楽に飲ませられるようにしたりしているのは当たり前。

自分も心改めなくてはと、ほ乳瓶ホルダー設置に向けて前向きに考えています。